脂肪肝は生活習慣病の元凶
脂肪肝を治すことは、あらゆる生活習慣病の予防に繋がります。なぜかというと、生活習慣病のほとんどが「血管病」だといえるからです。脂肪肝になると、肝臓から中性脂肪が血液中にあふれ出し、血液は脂肪やコレステロールでドロドロになります。
さらに血管の壁に中性脂肪がこびりついたり、血液中に増加した糖が血管を内側から傷つけたりして血管が傷んでしまいます。これがいわゆる動脈硬化で、この状態が進むと狭心症や脳梗塞といった重篤な病を引き起こします。
また、認知症も生活習慣病の1つだといえます。最近の研究では、アルツハイマー型認知症は、脳の血流が悪化することで神経細胞が破壊されて発症するのがわかってきました。脳細胞が健康であるためには、栄養と酸素が含まれた新鮮な血液が必要です。ところが、血液がドロドロの状態で、ポンプの役割を果たす血管が傷ついてこわばっていたら、体のてっぺんにある脳まで十分な血液を運ぶことができません。
脳は血液不足となり、その結果、神経細胞が損傷されて認知症を発症するのです。ほかにも、糖尿病や高血圧はもちろん、腎臓病、痛風、歯周病なども血管に由来する生活習慣病です。そして脂肪肝は血管病の一因。全て脂肪肝から繋がっているといえるでしょう。
出典:『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』著/栗原毅
【書誌情報】
『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』
著:栗原毅
世の中には筋トレ法や痩せる食事術などもたくさんありますが、「なかなか長続きしない」「何をやっても痩せない…」という声も多くあります。それは、頑張って続けていてもすぐに結果が出ないものが多い、ということに加え、過度な食事制限によるストレスで一度爆発してしまうとそれ以降は元の食事に戻ってしまう、といった理由が挙げられます。そんな痩せたいけどなかなか結果がでない……という人に向けて40年以上脂肪肝などの内臓脂肪を研究してきた名医が考案した全く新しい『自動痩せプログラム』を紹介します。そもそも人間がなかなか痩せない最大の理由は『脂肪肝』にあります。人間が痩せるために必要な『代謝機能』を司るのが肝臓ですが、そこに脂肪がたっぷり付いた脂肪肝になると肝臓の機能は半減し、結果として糖などを脂肪として溜め込みやすい体になってしまいます。本書ではそんな脂肪肝をたった1週間で改善し、若い頃のような食べても太らない代謝機能をよみがえらせるすごい方法を紹介します。
公開日:2023.02.19