眠りやすい環境をつくろう!
人間の体は寝ている間に分泌されるホルモンによって、日中の活動で傷ついた血管の修復・メンテナンスが行われます。そのため、睡眠不足だと血液に老廃物がたまり、代謝が低下したり、ホルモンバランスが乱れたりといったトラブルが体の中で起こってきます。そうなると肥満にもなりやすく、糖尿病や脂肪肝にも繋がりかねません。
また睡眠時間が短いと、脂肪細胞から分泌される食欲を抑制するホルモンの「レプチン」が低下し、反対に胃の細胞から分泌される食欲を増進するホルモンの「グレリン」が増加することがわかっています。つまり、睡眠不足によるホルモン異常で食欲が否応なく増し、太りやすくなるのです。
これらのことからも、きちんと睡眠をとることはやせるためには不可欠です。もちろん健康のためにも必要で、体を横にするだけで肝臓に流れ込む血液が30%もアップし、肝臓がリフレッシュされます。では、寝れば寝るほど体によいのかというと、寝過ぎても自律神経やホルモンバランスが崩れるので逆効果。大切なのは、睡眠時間よりも睡眠の質です。
質のよい睡眠とは、ひとことでいえばぐっすり眠ること。普段から熟睡できない人は、一度寝室の環境を見直してみましょう。寝具や照明を変えるだけでも睡眠の質は向上します。また、寝る前はスマートフォンやパソコンを見ないこと。ブルーライトは睡眠ホルモンの分泌を妨げ、眠気を遠ざけます。
出典:『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』著/栗原毅
【書誌情報】
『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』
著:栗原毅
世の中には筋トレ法や痩せる食事術などもたくさんありますが、「なかなか長続きしない」「何をやっても痩せない…」という声も多くあります。それは、頑張って続けていてもすぐに結果が出ないものが多い、ということに加え、過度な食事制限によるストレスで一度爆発してしまうとそれ以降は元の食事に戻ってしまう、といった理由が挙げられます。そんな痩せたいけどなかなか結果がでない……という人に向けて40年以上脂肪肝などの内臓脂肪を研究してきた名医が考案した全く新しい『自動痩せプログラム』を紹介します。そもそも人間がなかなか痩せない最大の理由は『脂肪肝』にあります。人間が痩せるために必要な『代謝機能』を司るのが肝臓ですが、そこに脂肪がたっぷり付いた脂肪肝になると肝臓の機能は半減し、結果として糖などを脂肪として溜め込みやすい体になってしまいます。本書ではそんな脂肪肝をたった1週間で改善し、若い頃のような食べても太らない代謝機能をよみがえらせるすごい方法を紹介します。
公開日:2023.03.24