「無理」や「ストレス」とは無縁に
人間の歴史は、飢餓の歴史です。現代は飽食の時代などと言われますが、人類の長い歴史から見たら、圧倒的に飢餓の時代が長く、飽食はつい最近のこと。我々の先祖は、食べ物が手に入ったときに体に脂肪を蓄え、食べ物が少ないときには体に蓄えた脂肪をエネルギーに変えて生き延びてきました。そのため、基本的に人間の体は、食べたものから得たエネルギーを体に蓄えようと働くのです。
この基本原則は変わらないままなのに、人間の食べるものだけがこの数十年間で大きく変化しています。太古の昔にはなかった人工的な添加物の登場によって、食べ物の味は変化し、長期保存もできるようになりました。自分で狩りをしたり田畑を耕したりしなくても、お店へ行けば食べ物がズラリと並んでいます。好きなときに、好きなものが食べられる。こんなに幸せなことはありませんが、好き放題に食べていたら、やっぱり太りますよね。
自分を取り巻く環境を変えることはできませんが、考え方を変えることなら今すぐできます。今の時代を生きる私たちに求められているのは、考えて食べること。具体的に言うと、食べ物から得たエネルギーの収支がゼロになるようにして、太らないようにすることです。ただ、私たちはトップアスリートではありません。1日1日が真剣勝負で、それが未来の勝敗を左右する、なんていう世界では生きていませんよね。
だから、1日で食べたものの帳尻を合わせようとするのではなく、1週間単位で考える。そんな発想から生まれたのが、週1夜断食の前身である『月曜断食』です。そしてこの週1夜断食にもその思想は引き継がれています。
出典:『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』著/関口 賢
【書誌情報】
『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』
著:関口賢
若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるにつれて太ってきたり、健康診断の数値が悪くなっていく人は多くいます。本来食べることは人間が生きる上で欠かせないことですが、現代人では逆に体に必要以上の栄養を取り込んでしまって、食べることが逆に不健康を招いてしまっているケースが多く見られます。そのままの生活を続けてしまうと、内臓脂肪によるぽっこりおなかだけでなくやがて生活習慣病となり、最終的には寝たきりになってしまったり、取り返しのつかない病へ発展することも。本書では、そんな体型や数値が気になる人に向けて、10万人以上のダイエットに貢献してきたダイエット専門鍼灸院代表の著者による、内臓脂肪を落として、誰でも簡単に痩せて健康になれる『週1ずぼら夜断食』を紹介します。
公開日:2023.08.08