よく耳にする「動脈硬化」ってなに?
動脈硬化とは、端的に言うと血管の老化です。そもそも血管は、しなやかで薄く、柔軟性に富んでいるのが本来のあるべき姿。しかし、加齢とともに少しずつ柔軟性が失われて硬くなっていきます。これが、通常の老化です。動脈硬化は、加齢による老化の範囲を超えて、動脈が硬く厚くなった状態を指します。
血管が硬くなると心臓から送られた血液の流れが悪くなって詰まりやすくなり、代謝は低下し、心臓にかかる負担も増えます。日本人の死因第2位の心臓病、4位の脳卒中は、どちらも動脈硬化が原因で引き起こされます。心臓病や脳卒中などの脳心血管疾患は死に至る病であり、命を落とさずにすんだ方でも後遺症が残り、以前のような日常生活を送れなくなるケースが多いのが現実です。
動脈硬化は、50歳までは男性の罹患率が高いのですが、55歳以降から男女差がほぼなくなってます。これには血管をしなやかに保つ働きのある女性ホルモンが関係していて、閉経によって女性ホルモンの恩恵を受けられなくなると、女性でも血管の老化が進んでしまいます。
動脈硬化の引き金となる三大要因が、高血圧、高血糖、脂質異常。もし、病院でこれらを指摘されたり、まだその一歩手前の予備軍であったりする場合でも、今すぐ手を打つことで10年先の健康に大きな差が出ます。
出典:『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』著/関口 賢
【書誌情報】
『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』
著:関口賢
若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるにつれて太ってきたり、健康診断の数値が悪くなっていく人は多くいます。本来食べることは人間が生きる上で欠かせないことですが、現代人では逆に体に必要以上の栄養を取り込んでしまって、食べることが逆に不健康を招いてしまっているケースが多く見られます。そのままの生活を続けてしまうと、内臓脂肪によるぽっこりおなかだけでなくやがて生活習慣病となり、最終的には寝たきりになってしまったり、取り返しのつかない病へ発展することも。本書では、そんな体型や数値が気になる人に向けて、10万人以上のダイエットに貢献してきたダイエット専門鍼灸院代表の著者による、内臓脂肪を落として、誰でも簡単に痩せて健康になれる『週1ずぼら夜断食』を紹介します。
公開日:2023.08.19