簡単に解錠されてしまう可能性!
3桁のダイヤル錠の組み合わせは1,000通り
よく利用されている錠前に、あらかじめ決められた3桁の数字にダイヤルを合わせることで解錠できる3桁ダイヤル錠があります。
暗証番号であるこの3桁の数字は「積の法則」で求めることが可能です。1桁がそれぞれ0から9の10通りずつあるので、3桁では10を3 回かけた1,000通りになります。
1,000 通りもあるのだから安全だろうと思っている人も多いでしょう。しかし実は、簡単に開けられてしまう可能性が非常に高いのです。
最長でも十数分で開けることができる
000 から順番に001、002と、1秒に1つのペースで番号を合わせていけるとすれば、1,000通りの番号を試すのに必要な時間は最大でも1,000 秒(16 分40秒)しかかかりません。当初の印象よりも、ずっと短時間で鍵を開けることができてしまいます。
さらに、000~499までの前半に開く番号が設定されていたとすれば、8分20秒以内に開けられてしまうということです。
これが1桁多い4桁のダイヤル錠になると、考えられる暗証番号は10 を4回かけた1万通りあります。この場合、1秒に1つの番号を試すことができたとしても、最大で1万秒(2時間46分40秒)かかることに。
鍵を開ける番号が前半に設定されていたとしても、解錠には1時間24 分程度かかり、1桁増えることで安全性が10倍高くなるのです。
出典:『マンガでわかる 図解 眠れなくなるほど面白い 確率の話』
【書誌情報】
『マンガでわかる 眠れなくなるほど面白い 図解 確率の話』
著者:野口哲典(マンガ:田伊りょうき)
当社の「眠れなくなるほど面白い 図解」シリーズをよりわかりやすく解説する「マンガ図解」シリーズの第1弾! 我々の日常に深く入り込んでいる「確率」。朝の天気予報で「降水確率」を確認したり、野球シーズンには勝率や打率をチェックしたりする方もいると思います。ジャンケンやサイコロの目、ゲームのガチャやくじなどの当たる確率、人生の節目にあたる受験の合格確率やプロポーズの成功確率など、実にさまざまなシーンで「確率」の話になるのです。そんな「確率」をマンガと図で解説し、面白く読み進めながら知識を得られる一冊。「運命の出会い」を確率にするとどのくらいになるのか、最低でも一校は合格するための受験の仕方など、勉強としてではなく実際に役立つ確率の話ばかりなので、ぜひご一読ください。
公開日:2024.06.17