空腹の時間に体の大掃除を【1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法】
「16時間断食」で内臓を休ませるワケ
16時間断食で胃腸を休ませることを述べてきましたが、なぜその必要があるのでしょうか。
その説明として、食べ物を消化、吸収するのにどれくらい時間がかかるのかを見ていきます。
食べたものは食道を通って胃に入ります。ここでの消化時間は2~3時間です。その後、小腸に送られ、ここで5~8時間かけて分解。水分と栄養分を吸収します。続いて大腸に行き、小腸で吸収されなかった水分が15~20時間かけて吸収されます。
これだけ見ても、内臓がいかに働き続けているかがわかると思います。そして、私たちの体は、栄養を取り入れる作業が始まるとそれにかかりきりになってしまい、老廃物や毒素を出す作業ができなくなってしまうのです。つまり、16時間断食で胃腸を休ませると、体に溜まった老廃物を排出できるのです。
このように体の大掃除をすると、どんなメリットがあるでしょうか。まず、排出という作業が進むことから、便通改善が期待されます。
次に、空腹の時間をとると、交感神経と副交感神経のバランスがよくなることから、自律神経が整います。そして、空腹によって腸内環境が改善されると、幸せホルモンのひとつであるセロトニンの分泌が高まり、ストレスに強くなります。さらに、空腹時に脂肪を燃焼させると、がんや糖尿病などの病気の予防になります。このように、内臓を休ませることには、多くのメリットがあるのです。
出典:『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』
【書誌情報】
『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』
著者:石原新菜
著者プロフィール
1980年生まれ、医師・イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法などさまざまなアプローチで、数々の病気の治療にあたる。診療のほか、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。
『1週間で勝手に〇〇』シリーズ最新刊!勝手にどんな病気・風邪にも負けない体になる食事&健康法を大公開!
コロナをはじめ、インフルエンザなど、風邪やウィルスの流行は留まることを知りません。また、どんな風邪やガンなども基本的には特効薬のようなものは無く、自分の“免疫力”で治すしか方法が無いため、自分自身の健康は自分で守るしかないのが現状です。本書では、数々の健康書を出版してきた著者による、免疫力がビックリするほど上がる1週間プログラムを紹介します。『16時間空腹状態を作る』『代謝が上がる薬味BOXを作る』『酢ヨーグルトを飲む』など、誰でも簡単にできて劇的に免疫力がアップする方法をイラスト図解でわかりやすく解説します。免疫力のカギを握るのは“腸内細菌”ですが、その腸内細菌を良い状態にするためには、1週間の免疫力アッププログラムを行うことがスタートライン。風邪を引いても無症状もしくは軽く済む人と、そうでない人の違いはその人の持つ“免疫力”。1週間プログラムで強い自然免疫を獲得すれば、一生風邪や病気に負けない体を作れます。自分や家族の健康のためにぜひ手に取って頂きたい一冊です。
公開日:2024.08.08