一見ヘルシーに見えるけど実は太りやすい食品
イモ類の糖質は主食とほぼ同じ!
ロカボでは主食を減らし、その分野菜をたくさん摂ることを推奨していますが、野菜の中には糖質の高いものも存在します。じゃがいもやさつまいもなどのイモ類、かぼちゃ、れんこん、とうもろこしなどは主食並みに糖質を含んでいます。これらの食材を使ったポテトサラダや煮物などのおかずは主食と同じくらいに糖質があると思ってください。
また、朝食に重宝するコーンフレーク、メキシコ料理のタコスやトルティーヤ、ポップコーンもとうもろこしが原料ですので、食べ過ぎには注意しましょう。また、ヘルシーなイメージのある春雨やビーフンなども、緑豆でんぷんや米が原料ですので、糖質は多く含まれています。
健康志向の高まりで、雑穀を食べる人が増えています。雑穀は食物繊維などの栄養を豊富に含んではいますが、穀類ですので、高糖質には変わりありません。同じようにヘルシーな食材として注目の豆類の中にも、きなこや小豆、そら豆など、糖質が比較的多いものがあります。豆類だけのおかずや、小豆やグリーンピースなどの炊き込みご飯は控えめにしましょう。
一方、豆腐や納豆、油揚げなどの大豆製品は糖質が少ないうえに、肉や魚並みに良質なタンパク質を豊富に含んでいますので、量を気にせず満足するまで食べても大丈夫です。
一見ヘルシーそうだけど……
健康的でダイエットにいいとうたわれている食品にも、高糖質のものが意外と多いもの。選ぶ際にはご注意を。
<糖質の多い要注意食材>
・春雨15g【糖質12.8g】
・ビーフン75g【糖質59.3g】
・くずきり20g【糖質17.4g】
<これならOK!>
・しらたき200g【糖質0.2g】
・ところてん150g【糖質0g】
・寒天5g【糖質0g】
<豆類も食べる量に注意を>
・そら豆20g【糖質9.3g】
・小豆(粒あん)20g【糖質9.7g】
・ひよこ豆20g【糖質3.2g】
<大豆ならOK!タンパク質も豊富>
・豆腐100g【糖質1g】
・大豆20g【糖質0.4g】
・納豆1パック【糖質0.1g】
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』/著:山田 悟
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟
昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。
公開日:2024.07.07