ふだん飲むならお水を
食事中や日常には「水」を
前項目で紹介したとおり、カフェイン入りの飲み物を日常的に摂取すると、子どもの健康に影響を与えることがあります。スポーツドリンクなどの清涼飲料水も糖質が多く、毎日大量に飲むのはおすすめできません。
それではふだん何を飲めばいいのかというと、答えは「水」です。日本は世界的にも海水技術が進んでおり、水道水をそのまま飲むことができます。ペットボトルやウォーターサーバーの水も、口当たりがよくおいしいうえに、ほかの飲み物に比べれば割安です。
何より、カフェインや糖質などが含まれていないため、子どもにも安心して与えることができます。食事中に飲んでも、味を邪魔することもありません。
「水」って、どれくらい飲めばいいの?
1日に必要な水分量は、年齢と体の大きさによって変わります。下に目安となる量を掲載していますが、ここには食事に含まれる水分量も加味されています。1日の食事に含まれる水分量は、おおよそ800mLから1Lくらいなので、こちらを引いた量が「飲んで摂る水分量」となります。
たとえば7歳で体重25kgの子どもなら、70mLx25 (kg)=1750mLとなり、食事以外で800mL程度の水分が必要になることがわかります。もちろん、その日に食べるものは天候、子どもの体調などにもよるので、この数字はあくまで目安として考えておきましょう。
1日に必要な水分量の目安体重1kg あたり)
●乳児 150mL
●幼児 100mL
●〜6歳 90~100mL
●〜10歳 70~85mL
●〜14歳 50~60mL
参考:「熱中症の予防 3本の矢(衣食住)水分補給」 糸数智美 チャイルドヘルスVol.14 No.7
【出典】『小児科医ママが教えたい 体・脳・心を育てる!子どもの食事』著:工藤紀子
【書誌情報】
『小児科医ママが教えたい 体・脳・心を育てる!子どもの食事』
著:工藤紀子
子どもに栄養バランスのよい食事をいっぱい作ってあげたい、子どもには元気にすくすくと育ってほしいなどの思いに応えるため、子どもの体・脳・健康と成長をサポートするための知識やアイデアを紹介しています。「小児科医ママが教えたい 体・脳・心を育てる!子どもの食事」では、楽に楽しく安全にをモットーに、身近でさほど効果でない食材で食事の悩みを解決していきましょう。
公開日:2024.07.19