朝食には冷凍フルーツヨーグルトを
「フルーツは生が一番」は思いこみ?
多くのフルーツには、鉄の吸収を助けるビタミンC、とくに黄色いフルーツなら感染症予防に効果のあるビタミンAがたっぷり含まれています。
ぜひとも毎日食べてもらいたいフルーツですが、総じて値段が高く、買うのをためらってしまいがちですよね。保存できる期間が短く、早めに食べきらないといけない点もネックといえます。
そこで提案したいのが、冷凍フルーツを活用すること。最近はコンビニでも手に入りますし、長期保存ができるので買い置きにも便利です。
「冷凍すると栄養価が落ちるのでは?」と思うかもしれませんが、*²⁰カリフォルニア大学で行われた研究によると、数種類の野菜とフルーツの栄養価を生と冷凍で比較したところ、栄養価はほとんど変わらなかったと結論づけられています。トウモロコシ、豆、ブルーベリーについては、生よりも冷凍のほうがビタミンCの含有量が多かったという研究結果も出ているのです。
無糖ヨーグルトにフルーツの甘さをプラス
冷凍フルーツをそのまま食べてもよいですが、生乳を原料にした無糖ヨーグルトにのせて、朝食と一緒に出すのもおすすめです。
ヨーグルトには加糖のものと無糖のものがありますが、加糖ヨーグルトの糖質量は無糖ヨーグルトの約2倍と、意外に多く糖質が含まれています。ヨーグルトを習慣的に食べるなら、無糖ヨーグルトを選ぶとよいでしょう。
無糖タイプはそのままだと少し食べづらいかもしれませんが、冷凍フルーツをプラスして甘さを足せば、グンと食べやすくなります。バナナは甘味も強いしカリウムの補給にもなるので、バナナをプラスするのもおすすめですよ。
カリフォルニア大学で行われた研究
ブロッコリー、カリフラワー、トウモロコシ、インゲン豆、エンドウ豆、ほうれん草、ブルーベリー、いちごを、とれたて・冷凍・冷蔵庫で数日保存の3つに分類。それぞれの栄養素を比較したところ、多くの冷凍品は冷蔵庫で保存したものより栄養価が上回ったと報告されました。
*²⁰Erin Brodwin(2017)『Fresh fruits and veggies aren’t always healthier than frozen ones』BUSINESS INSIDER
【出典】『小児科医ママが教えたい 体・脳・心を育てる!子どもの食事』著:工藤紀子
【書誌情報】
『小児科医ママが教えたい 体・脳・心を育てる!子どもの食事』
著:工藤紀子
子どもに栄養バランスのよい食事をいっぱい作ってあげたい、子どもには元気にすくすくと育ってほしいなどの思いに応えるため、子どもの体・脳・健康と成長をサポートするための知識やアイデアを紹介しています。「小児科医ママが教えたい 体・脳・心を育てる!子どもの食事」では、楽に楽しく安全にをモットーに、身近でさほど効果でない食材で食事の悩みを解決していきましょう。
公開日:2024.07.22