PERで割安・割高がわかる?【図解 株式投資の話】
「PER」とは?
次は「PER」という指標を紹介します。
PERは(Price Earnings Ratio)の略。日本語では「株価収益率」です。株価を1株当たりの純利益(EPS)で割って求めます。株価が利益水準に対して割高なのか、割安なのかを判断するために用いられる指標です。単位は「倍」で表します。
PERは倍率が低いほど株価が割安、倍率が高いほど株価が割高ということになります。
判断基準は「25倍」や「30倍」といわれています。
では、PERが低い株を買えば儲けられるのでしょうか。
PERが低いということは割安ということですから、理屈としては「買えば儲かる可能性が高い」ということになります。
しかし、実際は儲かることもあれば儲からないこともあります。たしかに、PERが低い株の中には割安株がありますが、単に、投資家に人気がない株もたくさんあります。人気がないからPERが低くなっているというわけです。
逆に、PERが高くなっている株の中には割高なものもありますが、投資家に人気があるからPERが高くなっているものもたくさんあります。
そのため、一概に、「PERが低いから投資の対象になる、PERが高いから投資の対象にならない」というわけではありません。
ただ、自分が投資する株のPERが高い場合は、一応、注意だけはしておきましょう。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話』
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話』
著者:二階堂 重人
著者プロフィール
専業トレーダー。テクニカル分析を駆使したデイトレードやスイングトレードを中心に、株、FXの双方で月間ベースで8割以上という驚異の勝率をたたき出すし、 波乱の相場環境でも着実に利益を重ねている。著書は50冊以上、累計102万部を超える。
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公開日:2024.11.29