最新データから見る好きな色の変化・傾向 ②
「ピンク」に代わる「水色」と「藤色」
さらにここ数年の変化として、若い世代を対象とした色の評価の調査では、女性が好む色として「ピンク」を超える形で「水色」や「藤色」といった色を評価する人が増えてきました。
今までの圧倒的な「ピンク」の人気が崩れ、さらに好みの色が分散、多様化していることがうかがえます。「水色」「藤色」は明度の高い色であり、多くの人が繊細化している傾向が見えてきます。
また、「ピンク」という暖色高明度ではなく「水色」といった寒色高明度が上昇していることからも、より内向的な繊細傾向が見えてきました。コロナ禍、オンライン化による人との接触機会の低下も影響があると思われます。
個性的カラーが人気
「紫」の人気に続き、「青緑」「黄緑」といった個性的な人に好まれる色も人気になっています。これは個性的な人が増えたというだけでなく、「個性的でありたい」「他の人とは違うことをしたい」という願望の表れも含まれているのではと見ています。
日本人は、「自分は価値がある」と考える自尊感情が著しく低い傾向があります。他人と異なる個性的な人でありたいという思いが、好む色としても出てきているのではないかと感じています。特に「青緑」は抑圧された状態からの解放感を求める色でもあり、「赤」や「橙」といった王道の行動的色ではなく、控えめでありながらも、自分を出していきたい感情がある色になります。
好まれる色の変化から読み解く
「ピンク」に代わる人気色
「藤色」や「水色」の人気が高くなってきています。明度の高い「藤色」「水色」が多くの人に好まれるということは、多くの人が繊細化している傾向があると考えられます。
個性的な色にひかれる理由
個性的な色である「青緑」「黄緑」を好む人も増えてきました。「自分に価値がある」と考える自尊感情が低い人が増え、自分の個性を出したい、個性的でありたいという思いが投影されているのかもしれません。
【出典】『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』著:ポーポー・ポロダクション
【書誌情報】
『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』
著:ポーポー・ポロダクション
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公開日:2024.11.11