食事だけじゃ足りない子どもの栄養は“おやつ”で補おう!【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

子どもにとってのおやつの必要性とは?

たっち、あんよなどで体をよく動かすようになる1歳頃になったら、3食の食事ではエネルギーや栄養が足りなくなってきます。ただ、まだ消化器官は発達中なので、1度にたくさんは食べることができません。そこでエネルギーや栄養を補うためにおやつが必要になります。間食、補食ともいい、その名の通り、補うためのもの。食事のひとつとして軽食の形となるようにします。

おやつをあげるタイミングは、昼食と夕食の間に1回です。次の食事を考慮して、時間や分量を調整します。もしおやつを食べられなかったら、次の食事の時間を早めたり、量を増やしたりして調整を。

おやつは軽めの食事

穀類、いも類の炭水化物に、牛乳、卵などのたんぱく質、野菜や果物でビタミンや食物繊維をとるようにしましょう。水分は、甘くないもので、水や麦茶などが◎。よくそしゃくするメニューにして、唾液の分泌を促すことも大切です。

【RECOMMEND! おすすめのおやつ】

● おにぎり
● サンドイッチ
● 干しいも
● 牛乳
● チーズ
● ヨーグルト
● 果物
    など

おやつはエネルギーや栄養の補給が目的とはいえ、「おやつが楽しみ!」と思える時間にしたいところ。手作りにこだわりすぎず、市販品のおやつも上手に組み合わせてみてくださいね。

市販品も「お口育て目線」で上手に取り入れる

市販品のおやつは、虫歯になりにくいことや、食事同様によく噛める物といった視点で選ぶのがいいでしょう。

虫歯になりやすいお菓子上位は、グミ、チョコレート、あめ、キャラメル。理由としては、砂糖が多いこと、やわらかくてそしゃくが少ないため唾液が出にくいこと、口腔内での滞在時間が長いことがあげられます。どれもお菓子コーナーに並ぶ物ですね。これらを食べさせたときは、しっかりと歯磨きをして虫歯予防を心がけるようにしましょう。

市販品でおすすめなのは、よく噛めるもので、甘みの少ない物。おせんべい、干しいも、たたみいわしなどです。よく噛んで唾液を出すことで、食べた物を塊にして飲み込みやすくし、消化を助ける効果もあります。

<CHECK!>虫歯になりやすいお菓子はこれ!

【グミ】
噛むイメージがあるものの、砂糖が多い。

【チョコレート】
砂糖が多い、歯にくっつきやすい、そしゃくが少ない。

【ジュース】
砂糖が多い。ジュースではなく果物そのものを食べるのがおすすめ。そしゃくするので唾液も出やすい。
※水分補給は水かお茶に!

【あめ(ソフトキャンディ)】
歯にくっつきやすい、口腔内での滞在時間が長い。

【キャラメル】
歯にくっつきやすい、砂糖が多い、口腔内での滞在時間が長い。

【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未

【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未

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お子さんの歯並び、お口の状態、気にしていますか?

昔に比べ、やわらかいものを食べるようになった昨今、お口まわりの筋肉や、飲み込む力が未発達なままとなり、「でこぼこ歯」「出っ歯」「ポカン口」「受け口」などの、お悩みを持つお子さんが増えています。
歯並びや、噛み合わせの悪さが与える影響は多々ありますが、大人になってからもデメリットとなり続けるものばかりです。

「でも、歯並びは遺伝の影響では…?」と思った方にこそ、
手に取っていただきたいのが本書です。
実は0歳児からのミルクの飲み方、哺乳瓶の選び方、
離乳食・幼児食のメニュー、食べ方といったことのすべてが、
お子さんの歯並びにつながっているのです。

お口を育てる視点から、「月齢を目安にするよりも、お口の状態に合わせて進める」「誤嚥を防ぐ細かい切り方ばかりだと歯を使わず、お口の発達が促されない!」といった、離乳食・幼児食の新常識を解説し、一生ものの「きれいな歯並び」をつくる、離乳食・幼児食のフリージング&作りおきレシピをご紹介します。

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