実はクマは世界に8種類しかいない!? “クマ”とつくけどクマじゃない動物たち【眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話】


クマにはどんな種類がいる? アライグマやアナグマはクマではない?
名前に「クマ」とついても分類上はクマとは限らない
「クマ」と聞くと、アライグマやアナグマを思い浮かべる人もなかにはいるのではないでしょうか。
しかし実は、これらはクマの仲間ではありません。
クマ科に属するクマは、世界に8種類のみ存在します。日本に生息するヒグマやツキノワグマ、北アメリカのアメリカクロクマ、北極にすむホッキョクグマ、中国のジャイアントパンダ、南アメリカのアンデスグマ(メガネグマ)、東南アジアのマレーグマ、南アジアのナマケグマがそうです。これらはすべて「クマ科」に分類され、共通する特徴としては大きな体とがっしりした四肢、鋭いツメ、雑食性の傾向、嗅覚に優れている点などが挙げられます。
一方、アライグマはアライグマ科、アナグマはイタチ科であり、名前に「クマ」がついていてもクマとはまったく別のグループなのです。名前が似ているとはいえ、分類上の違いは大きく、進化の過程も異なります。
クマの仲間を正しく知ることは、動物への理解を深める第一歩となるでしょう。
クマに間違われやすい動物
アライグマ

分類:アライグマ科
アナグマ

分類:イタチ科
アライグマやアナグマは名前に「クマ」が入っていますが、実はクマとは別のグループに属する動物です。
実はクマは世界に8種類しかいない

クマ科に属する「本当のクマ」は、現在は世界に北半球を中心に8種類存在します。
世界の8種のクマ
● 北極:ホッキョクグマ
● 北アメリカ:アメリカクロクマ
● 南アメリカ:アンデスグマ(メガネグマ)
● 東南アジア:マレーグマ
● 南アジア:ナマケグマ
● 中国:ジャイアントパンダ
● 日本など:ヒグマ・ツキノワグマ
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話』監修:山﨑晃司
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話』
監修:山﨑晃司
世界中数多くの動物園で飼育され、アニメや漫画、ファンシーキャラクターのモチーフとしても起用されることの多い人気の動物「クマ」。
最近では日本全国で目撃が相次いで発生したり、温暖化の影響で冬眠をしないクマも確認されたりすることから、話題に事欠かない今大注目の動物です。
しかし、ペットとして飼うことは難しく、ときに人を襲う恐ろしい側面も持ち合わせるクマ。
それなのになぜ人間にとって馴染み深く身近な存在に感じるのでしょうか。
「クマは大体力士2人分の重さ」「死んだふりは意味ある?クマに出会ったときの対処法」
「ホッキョクグマは皮膚が真っ黒で毛が透明?」「年々増加している“新世代クマ”って!?」
「イエティとビッグフットの正体はクマ?」
愛玩動物、猛獣、食用、ワーキングアニマルなど、さまざまな角度からクマの生態と特徴を解説し、クマの知られざる魅力に迫ります。
これを読めばクマのことがもっと好きになること間違いなしの一冊です。
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