モヤモヤは書き出してスッキリ!“ジャーナリング”で心の整理術【その、しんどさは「季節ブルー」】

1年を通して自分の心と体を大切にするためのセルフケアワーク

1年を通して変わりやすい心と体を上手にケアし、自分だけの「ご機嫌」を保つための具体的なセルフケアワークを紹介します。

セルフケアが上手になるために、何よりも大切なこと。それは、自分の心と体の小さな声に「気づく」ことです。

「最近、寝つきが悪いかも」「何だかイライラしやすいな」。

そんなささいなサインをキャッチできれば、ケアはもう8割方が終わったようなものです。なぜなら、東洋医学で言う「未病」、つまり本格的な不調になる手前で、自分をいたわる最高のタイミングをつかめるからです。とはいえ、忙しい毎日の中で自分の状態を意識するのは難しいかもしれません。そこで、この章では自分を客観的に知るための、簡単で続けやすい方法をいくつか紹介します。

セルフケアワーク❶ 自分の内にあるマイナス感情をのぞいて書き出してみよう

日常生活でストレスやイライラ、抑うつや不安といったマイナス感情を抱くことは避けられません。こうした感情を無理におさえ込むのではなく、あえて可視化してみることが、心のケアに非常に有効です

マイナス感情を可視化するメリットは、まず自分の感情を客観視できることです。頭の中で考えているだけでは、感情はモヤモヤしていて不安が増幅されがちですが、紙に書き出すなどして具体的な形にすることで、冷静に自分の状態を把握しやすくなります。感情の渦に飲み込まれず、一定の距離を保って向き合えるようになります。

また、可視化することで感情のパターンや原因が見えてくることもあります。「どのような状況で特定の感情が湧きやすいか」「何がストレスになっているか」が明確になれば、具体的な対策を立てやすくなります。

マイナス感情を放置すると、心の奥底に蓄積されて心と体に悪影響を与え続けます。原因不明の体調不良や、ある日突然、おさえていた感情が爆発することもあります。常にネガティブな感情を抱えていると、物事の捉え方も否定的になり悪循環に陥りやすいのです。

具体的な可視化の方法「ジャーナリング」

ジャーナリングとは、頭に浮かんだことを正直に、体裁を気にせずノートなどに書き出すことです。感情だけでなく、状況や思ったことも吐き出すことで、自分のことを客観的に整理できます。吐き出したものを見て、手放したいと思ったら捨ててしまうのも心のケアのひとつの手です。捨てる行為が心理的な区切りとなり、気分がスッキリします。

他人の感情にゆさぶられてしまう方は、感じたことを表現することで自分の感情の輪郭をはっきりさせることができ、他者との境界線を意識する助けになるでしょう。過去のトラウマがフラッシュバックしてしまう方なら、安全な方法で感情を表現することで、トラウマを整理し、客観視する練習になります(場合によっては専門家と一緒に行ったほうが安心でしょう)。ちょっとしたことで落ち込む方は、気持ちやきっかけを表現することで、思考パターンを把握し、対処法を見つけやすくなります。

自分の内に押し込めたマイナス感情のフタを開け、恐れずにのぞき込み、さまざまな方法で表現すること。それは自分を深く理解し、心の重荷を軽くしてくれます。

「ジャーナリング」
正直な気持ちを紙に書き出す

客観的に感情を整理できる
手放したいときは捨てるのもアリ!

【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄

【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄


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「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」

毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。

西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。

だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。

本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。

最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。

私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。

もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。

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