ルビーとサファイアは元は同じ鉱物? 色の違いを分けるヒミツとは【宝石・ジュエリー図鑑】

どうしてこんなにカラフルなの? なりたちで変わる宝石の色のひみつ

自然のなかで育つ宝石は、どのような原子がどのように結びつくか、完全に予想することはできません。宝石の誕生と成長のしかたは本当にそれぞれだからこそ、たくさんのカラーバリエーションが生まれます。


色のちがいはなりたちのちがい

宝石の色は、ふくまれている成分、結晶の結びつき方などさまざまな要因によって変わります。たとえばルビーとサファイアは、どちらも同じコランダムという鉱物です。

コランダムは「アルミニウム」と「酸素」という原子が結びついた結晶です。そこにわずかに「クロム」をふくむものが赤いルビー。「チタン」や「鉄」などをふくむものが赤以外のさまざまな色のバリエーションをもつサファイアとなります。

ちなみにホワイトサファイアとよばれる無色透明なサファイアは、アルミニウムと酸素だけで、ルビーやサファイアのように色のもとになる成分がふくまれていません。

ほんの少しのちがい

ルビーとサファイアはどちらも同じコランダムという鉱物です。

ルビー

写真:BIZOUX

ブルーサファイア

写真:BIZOUX

【話したくなるネタ】同じしくみで色が見える 宝石とチョウ

世界一美しいチョウといわれるモルフォチョウ。見る角度によって色が変わって見える青いハネが目をひきます。じつはこのハネには青色の色素が入っているわけではなく、ハネの表面にある小さなでこぼこ(構造)と光の作用によって、青く見えているのです。これを構造色(イリデッセンス)とよびます。

このモルフォチョウのハネと同じしくみでさまざまな青色に見えている宝石がラブラドライト。宝石のなかの細かな構造と光が作用することでとても複雑で美しい色に見えます。

モルフォチョウ 写真:Shutterstock
ラブラドライト 写真:Shutterstock

【出典】『宝石・ジュエリー図鑑』監修:BIZOUX(ビズー)/科学監修:小田島庸浩

【書誌情報】
『宝石・ジュエリー図鑑』
監修:BIZOUX(ビズー)/科学監修:小田島庸浩


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