「苦手」を「うまい」に変える!子どもが嫌いな食材でもおいしく食べられるようになる魔法とは!?【図解 料理の話/鳥羽周作】

子どもが嫌いな食材でも、”お腹が空いてる状態”ならおいしく食べられる

空腹は最高のスパイスになる

苦手な野菜を出されて困った経験はありませんか? とは言え、お腹がペコペコなときなら、意外とおいしく食べられたりするものです。僕は「空腹の時間をちゃんとつくることが大事」だと考えています。空腹時に刺さる料理を出せば、普段残してしまう食材でも「うまい」と感じられるからです。

たとえば冷たいなすのおひたし。普段なら子どもが嫌がることも多いけれど、夏の暑い日にひんやりしたおひたしを、空腹のタイミングで出したらどうでしょう。真夏に食べる冷製トマトも同じです。空腹のときは、普段なら嫌いな食材もすんなり受け入れやすい。お腹が空いていること自体が、料理を”うまい”と感じさせる最大の後押しになるんです。

僕がよく言うのは、空腹時に出す料理こそ勝負どころだということです。にんじんをたっぷり入れたミートソースだって、空腹なら「にんじんが多いからイヤだ」とはならず「濃い味でうまい」と感じてもらえる。これは子どもだけではなく、大人だって同じなんです。

要は”食べるタイミングの設計”です。前菜で軽く空腹をあおってからメインを出し、子どもが一番お腹を空かせているタイミングに合わせて嫌いな食材を混ぜ込む――。そうした工夫が苦手を克服するチャンスになるんです。

空腹は「苦手」を「うまい」に変える魔法

空腹は食べ物の印象を変えるスイッチ。普段は嫌われがちななすのおひたしも、真夏の空腹時に出せば「ひんやりしてうまい」と感じてもらえる。苦手食材を食べてもらう最大の後押しは、お腹が空いていることなのである。

通常時

空腹時

家庭でできる空腹設計のコツ

家庭では、まず前菜で食欲を刺激するのがポイント。そして空腹がピークになったところでメインを出し、そこに嫌いな食材を組み込むと、嫌いを克服するチャンスとなる。

①軽い前菜で空腹をあおる
②空腹のピーク時に嫌いな食材を組み込む
③満足感を得られると同時に、克服体験にもなる

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』著:鳥羽周作

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』
著:鳥羽周作


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