【不屈の市電】ゴムタイヤで走る地下鉄? 札幌の3路線が採用する「案内軌条式」とは【眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話】

雪が降ってもダイヤが乱れない札幌の市電・地下鉄の秘密

市電と地下鉄で異なる雪対策

 東京をはじめとした積雪量の少ない地域では、たまに大雪に見舞われると交通網が麻痺してしまうことも珍しくありません。しかし、毎冬の大雪が前提の札幌市電は、めったなことでは運休しません

 その秘訣は、徹底した除雪です。

 意外でも何でもない単純な方法ですが、その努力と工夫は徹底されています。札幌市電には「ササラ電車」と呼ばれる、竹製のブラシを回転させて雪を吹き飛ばす除雪車が5台在籍しており、大雪に見舞われると昼夜を問わず除雪を行い、線路上に雪をためないようにしています。また、一部の区間では線路を温めて雪を溶かす「ロードヒーティング」と呼ばれる方式を導入し、「雪に強い電車」を実現しています。

 また、札幌市内では「南北線」「東西線」「東豊線」の3本の地下鉄が運行していますが、南北線の南平岸駅から真駒内駅までの4.3kmの区間は、地上を走行しています。 これは、昭和47年(1972)の札幌オリンピックに間に合わせるため、工事期間の短縮とコストカットを兼ねて高架式が採用されたからです。

 南北線では、この地上を走る高架区間をすっぽりとシェルターで覆うことで、大雪の多い札幌の厳しい気象条件に左右されない安定した運航を実現しています

雪に強い札幌の市電・地下鉄

札幌市電

明治42年(1909)に運行を開始した、石材搬出のための馬車鉄道が起源。最盛期の昭和39年(1964)には路線延長が25km に至ったが、交通事情の変化により、一時は8.4km まで縮小。その後、平成27年(2015)に再延伸され、現在は8.9km となった。

除雪作業中の「ササラ電車」。竹を細かく切って束ねた「ササラ」を回して線路を除雪する。

札幌市街の鉄道路線図

札幌市営地下鉄

昭和46年(1971)、南北線が全国で4番目の地下鉄として開業。その後、東西線、東豊線が開通した。3路線ともゴムタイヤで走行する「案内軌条式」と呼ばれる独特のシステムを採用している。

地上区間を走行する南北線。シェルターは雪除けのほか、騒音防止にも効果を発揮している

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』監修:和田 哲

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』
監修:和田 哲


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