【豆知識】「すすきの」は激レアな交差点名? 札幌で地名の信号機が話題になる意外な背景【眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話】

札幌の交差点には「名前」がない?

同じ交差点に4つの名前がある?

 札幌の中心部の住所表示は「○条○丁目」という連番形式になっています。例えば、札幌市時計台の所在地は「札幌市中央区北1条西2丁目」であり、「市」や「区」のあとに「○○町」といった地名が入らず、条丁目がすぐあとに続きます。

 北海道では、札幌のほかにも旭川、帯広、北見ほか約40の市町村が、この「条丁目制」を採用しています。これは、開拓時代の市街地や屯田兵村などで、札幌と同様に碁盤目状の区画整理を行ったためです。

 なお、「条・丁目」で住所を座標表示するパターンは市街地に多く、農業開拓地の場合は、基本的に「線・号」で区画割りされています。

 京都や城下町をモデルに都市計画が進められたとされる札幌の場合、開拓初期の段階では「後志通」「渡島通」など北海道の国名や郡名にちなんだ通りの名前がつけられていましたが、明治14年(1881)に条丁目制へと変更されました。

 そのため、札幌の交差点には「渋谷駅前交差点」「梅田新道交差点」といった、本州では当たり前の「交差点名」がない場合が多く、信号も条丁目に基づいて「北4西4」といった表記がされています。また、交差点は4つの区画が交わる場所のため、同じ交差点でも各区画の角に立つそれぞれの信号が「北4西4」「北3西4」「北3西3」「北4西3」と、すべて異なる場合もあります

北海道の「交差点・道路」の常識

4つの名を持つ交差点

下の空撮写真は札幌駅近くの交差点。同じ交差点内に、4つの名称の異なる信号が立っています。なお、平成28年(2016)に「南4西3」「南4西4」の交差点が「すすきの」交差点へと名称変更され話題となりました。

出典:国土地理院の空中写真(2020年撮影)
札幌では珍しい「すすきの」の名称を持つ交差点の標識。 midori_chan/PIXTA

北4条西4丁目(北4西4)交差点の信号。同じ交差点内に「北3西4」「北3西3」「北4西3」の交差点があり、Google マップでも4つの交差点名が表示される。

Mishimagick/PIXTA

道路の上にある謎の矢印

北海道の道路を車で走っていると、ポールの先に矢印の形をした標識をよく見かけます。この「矢印」は、通称「矢羽根付きポール」と呼ばれるもの。積雪で道路の境界が見えなくなった時に車道と路肩の境目を示すほか、視界が悪い時にドライバーの視線を誘導する役割を果たしています。

Anesthesia/PIXTA

矢羽根付きポールの正式名称は「固定式視線誘導柱」。夏に見ると何のためにあるのかわからないが、冬の積雪時には大活躍する。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』監修:和田 哲

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