全盛期の半分まで消えた鉄路…北海道で「廃線・廃駅」が止まらない悲しい背景【眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話】

減り続ける「鉄道駅」と増え続ける「道の駅」

全盛期の約半分まで縮小した鉄道網

 明治13年(1880)の幌内鉄道の開通以降、石炭や木材などの資源輸送のほか、農産物や水産物などの貨物や軍事物資の輸送機関として、道内各地で鉄道が開通、延伸されていきました。北海道の鉄道が全盛期を迎えていた昭和39年(1964)には、約4000kmの線路が北海道に張りめぐらされていたと言われています。

 しかし、この頃から世界規模で石炭から石油へのエネルギー転換が進んだことで道内各地にあった炭坑が閉山し、かつて賑わっていた炭坑町の過疎化が進行。北海道における鉄道経営は悪化の一途をたどり、昭和55年(1980)の国鉄再建法の成立をきっかけに、道内の22路線、約600kmの鉄道が廃線となりました。昭和62年(1987)の 国鉄民営化後も廃線は続き、令和6年(2024)4月時点でJR北海道の鉄道網は約2200kmまで縮小。利用者の少ない駅の廃駅も進んでおり、令和7年(2025)3月のダイヤ改正の際にも、「日本最東端の駅」として有名だった東根室駅を含む5駅が廃駅となりました。

 一方、鉄道の衰退と反比例するように、北海道ではドライバーを主な利用者とする「道の駅」が増え続けています。平成5年(1993)4月に道内で14の道の駅が登録されたのが最初で、令和7年には全国でもっとも多い129駅にまで増加しました。

廃線となった北海道の路線

鉄道の歴史を伝える道の駅

道内で人気の道の駅の一つに「道の駅あびら D51ステーション」があります。日本で最後にD51が走った街としても知られる安平町は、かつては石炭を運ぶ機関車の拠点で、鉄道と共に発展した街でした。その歴史を伝えるべく、現在は「鉄道」をテーマとした道の駅を運営。近隣の菜の花畑の美しさも話題となり、北海道屈指の人気を誇っています。

道の駅あびら D51ステーション(安平町追分)。蒸気機関車「D51-320号」と北海道仕様の特急車両「キハ183系」を展示するほか、鉄道資料館も併設。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』監修:和田 哲

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