【豪雪都市】札幌の冬は戦いだ!200万人が挑む雪対策の裏側と「雪かき」のリアル【眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話】

雪かきのための必需品『スノーダンプ』

札幌は世界でも稀にみる豪雪大都市

 世界中の年間積雪量の多い人口10万人以上の都市をランキングすると、トップ3は日本の都市が独占しています。1位は青森市、2位は札幌市、3位は富山市です。ただし、札幌市の人口は約200万人で、他の2都市とはケタが違います(青森市は約26万人、富山市は約40万人)。

 札幌市の雪対策費用は年間270億円以上で、そのうち8割は道路の除雪に使われます。積雪があると主要道路や生活道路に除雪車が入るため交通に大きな影響はありませんが、道路の両側に除雪した雪が積み上げられるため道幅が狭くなります。とはいえ、住宅の敷地は住民が自分で除雪をしなければならないため、冬になると腰を痛める人が続出します。また、高齢になってから、管理人や業者が雪かきをしてくれるマンションへの移住を選択する人もいます。

 道民が除雪作業をする時は「雪かき」と言うのが一般的ですが、サラサラの雪が降る北海道内陸部では「雪はね」、日本海側のやや雪が重い地域では「雪なげ」という表現が使われます。

 道民が大量の雪を人力で運ぶ時に使う定番アイテムが「スノーダンプ」です。古くは木製や鉄製が主流でしたが、新潟県のメーカーが女性でも扱いやすいようにプラスチック製を開発して「ママさんダンプ」として発売すると、北海道を含む多くの豪雪地帯に広まりました。

越冬に欠かせない「雪道具」

プッシャーラッセル(スノープッシャー)

ブルドーザーのように雪を押して移動させる時に使う。新雪や凍結する前の雪を移動させる時に便利な除雪道具。

スノーダンプ(ママさんダンプ)

主に大量の雪を運ぶために使う。雪が硬い場合は、スコップなどで雪を崩してからスノーダンプに載せて運ぶ。

各種スコップ

軽くて柔らかい新雪の除雪にはスノースコップを使い、雪が硬くなると鉄製の角スコップ、剣先スコップなどを用いる。

雪はね(ジョンバ)

新雪など軽い雪を移動させる時に使う。軽くて扱いやすいため、玄関先など狭い範囲の雪かきに適している。

まだまだある道民の雪対策道具

積雪が多い北海道では、自宅などの敷地内に融雪槽を設置している人もいます。融雪槽は、地中に埋め込まれたタンクに雪を落とし、温水や熱源などを使って雪を溶かすもので、これがあると雪の処理が格段にスピードアップします。また、中には個人で除雪機を所有している人もいます。なお、北海道の道路沿いには砂箱がよく置かれています。箱の中には滑り止め用の砂が入っており、誰でも使うことができます。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』監修:和田 哲

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』
監修:和田 哲


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