五円玉の動きに学ぶグリップの力加減
あなたは、五円玉を紐に吊るして回したことがありますか? 回し始めた頃はいびつな円を描きながら五円玉は回りますが、徐々に遠心力がかかり、とてもきれいな円を描くようになります。
このとき、紐を持っている手はどのようにしているでしょうか。力を入れて振り回すことなどせずに、指と手首の力を抜き、ただ遠心力に従ってフラフラ身を任せているだけです。それだけで五円玉は、とてもきれいな円の軌道を描いてくれます。
グリップもこの現象に非常に似ているわけです。やわらかく握って遠心力を使ったほうが、きれいなスイングプレーンになり、打ったボールはまっすぐ遠くに飛ぶのです。
ところが、ほとんどのアマチュアゴルファーは、その五円玉の回し方でいえば、力を入れて思い切り振り回す方法を選んでいます。一生懸命に振り回すと軌道がいびつになって一定に定まりません。これと同じで、一生懸命にクラブを握って振り回すから、スイングの軌道が定まらないのです。自然体が描く円軌道の要素をグリップにも応用しましょう。
【書誌情報】
『動画解説版 グリップを直すだけでゴルフが変わるから「もう一度練習してみよう」と思える:動画でわかる、見つかる自分のベストグリップ!』
著者:松吉 信
ゴルフは自分の手でボールを打つのではなく、クラブで打つスポーツ。手は自分の身体とクラブをつなぐ唯一の部位だが、大半のアマチュアゴルファーはクラブや身体の動きに気を取られ、手元の感覚を軽視しがちだ。 そのことでミスショットが増え、スコアアップができないでいる。つまり、自分にとって正しいグリップで握っていないから思うようなショットが打てないのだ。 正しいグリップでなければ、身体のに歪みが出て余計な力が入り、スイングは崩れ飛距離も出ない。クラブの握り方が悪いままでは、いくらスイングを直そうとしてもゴルフの上達は無理ということだ。ということはグリップがよければゴルフがうまくいく、と言っても過言ではない。 この本は、ゴルファー自身にとって最適なクラブの握り方を見つけるための考えや方法を一冊にまとめたもの。その方法や身に付けるための練習ドリルを、QRコード付動画を中心にわかりやすく紹介する。
公開日:2021.05.05