グリップは生き物 日々の鍛錬で決まる
「アマチュアはプロの10倍くらい強くグリップを握っている。そんなに強く握っていたら、私みたいなロングドライブは打てないよ」
これはUSPGAツアーで通算15勝を挙げ、50歳を過ぎてもツアー屈指の飛ばし屋で知られるフレッド・カプルスの言葉です。
グリップを強く握り締めると手首がやわらかく使えず、それがミスショットの原因になり、飛距離も期待できません。しかし、力が〝入っている〞か〝抜けている〞かというのは個人の感覚の問題です。たとえば、私が生徒さんに「力が入りすぎていますよ」とアドバイスをしても、生徒さんが「力を抜いているつもりなんだけどなぁ」と感じていることもあります。どういった力の抜け具合がベストなのかは頭で考えてもつかめません。
では、どのようにしてベストな力の抜け具合を見つければいいのかというと、感覚をつかむためにまず、ドリルをくり返し行います。
次回から紹介するドリルをくり返しながら、自分にとって居心地のいい、やわらかく握れるグリップを探しましょう。
ここに挙げたドリルに取り組むことで、だんだんと「これだけやわらかく握ってもボールを打てるんだ!」ということが頭でも身体でもわかるようになってきます。そうして磨かれたグリップが、あなたにとってのベストグリップなのです。
【書誌情報】
『動画解説版 グリップを直すだけでゴルフが変わるから「もう一度練習してみよう」と思える:動画でわかる、見つかる自分のベストグリップ!』
著者:松吉 信
ゴルフは自分の手でボールを打つのではなく、クラブで打つスポーツ。手は自分の身体とクラブをつなぐ唯一の部位だが、大半のアマチュアゴルファーはクラブや身体の動きに気を取られ、手元の感覚を軽視しがちだ。 そのことでミスショットが増え、スコアアップができないでいる。つまり、自分にとって正しいグリップで握っていないから思うようなショットが打てないのだ。 正しいグリップでなければ、身体のに歪みが出て余計な力が入り、スイングは崩れ飛距離も出ない。クラブの握り方が悪いままでは、いくらスイングを直そうとしてもゴルフの上達は無理ということだ。ということはグリップがよければゴルフがうまくいく、と言っても過言ではない。 この本は、ゴルファー自身にとって最適なクラブの握り方を見つけるための考えや方法を一冊にまとめたもの。その方法や身に付けるための練習ドリルを、QRコード付動画を中心にわかりやすく紹介する。
公開日:2021.05.23