動作の起点となり姿勢を維持する筋肉が集中
近年、「体幹」は健康や美容の面でも注目され、テレビや雑誌などで見聞きすることが増えています。実際に体のどの部分を指すのか確認しておきましょう。
体幹という言葉はもともと医学用語で、体は頭部、上肢、体幹、下肢に分けられています。体幹とは胸部、背部、腹部、腰部の4つで構成されている胴体のことです。
腕や脚に比べると、体幹の動きはわかりにくいのですが、「背骨や骨盤の向き、角度に影響を与える筋肉」が集中しています。つまり、姿勢を保つうえで重要な役割を担っているのが体幹です。
さらに、体幹の筋肉は日常の様々な動きに関わっています。たとえば、「歩く」「走る」といった動作で太腿を引き上げるときは、まず腰部の筋肉が働きます。脚と連動するように腕も振りますが、このときも腕の筋肉につながる背部の筋肉が最初に使われています。
また、電車やバスが急に揺れたとき、とっさに脚で踏ん張り、転ばないように体幹でバランスをとっています。腕や脚を動かすためには、上半身と下半身の間にある体幹の筋肉が動かなければなりません。すべての動作のスタート地点は体幹なのです。
日々の暮らしの中で体幹の筋肉を使っていると自覚している人や、バランスよく鍛えられている人は決して多くはありません。なぜなら、重要な筋肉の多くは体の深部にあるからです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 体幹の話』
著者:木場克己
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になったり、筋力低下によって太りやすくなったりする人が多くいます。そこで、ダイエットや健康のために非常に重要になるのが体幹力。その言葉は聞いたことがあっても、実際鍛えると普通のアウターマッスルの筋トレと比べてどう良いのか、その効能と効果的な鍛え方などを図解・イラストでわかりやすく紹介します。大人も子供も楽に動けるようになり、さらに太りにくい体になる最強の方法など、今日から使える知識が満載です!
公開日:2021.07.07