雪山で眠くなる原理と同じ!? 入浴で自然に入眠できるワケ【1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法】

人間は体温が下がるときに眠くなる
夜、だんだん眠くなるとき、私たちの体にはどんな変化があるのでしょうか。まず、リラックスして副交感神経が高まり、血管が拡張して心拍数や血圧、そして体温も下がります。眠りに最も重要なのが、この「体温の低下」です。
眠くなってくると、じわっと手足が温かくなってくるのを感じたことがある人もいるでしょう。これは、深部体温が上がったわけではありません。深部体温を下げるため、手足の血管を広げて体の熱を逃がす生理現象です。
人間は深部体温が低下してくると、自然と眠くなります。手足が冷える人が不眠になりやすいのは、血の巡りが悪く、手足から熱をうまく放出できないため、深部体温をスムーズに下げられないからです。
深部体温とは、脳や内臓などの体の内部の温度のことです。皮膚で測る体温よりも、0・5~1℃ほど高いとされています。この深部体温も私たちの体内時計のリズムと連動し、睡眠と覚醒に大きな影響を及ぼしているのです。通常、深部体温は夕方に最も高くなります。その後、時間の経過とともに低下していき、明け方が最も低く、それから再び上昇して目が覚めます。
したがって深部体温の上下と体内時計のリズムがずれると、質の高い睡眠とすっきりとした目覚めは得られません。また、ぐっすり眠るためには「深部体温をスムーズに下げる」ことが不可欠になります。
深部体温と皮膚体温

深部体温
体の中心部(脳や心臓)の温度のこと
□ 生命に関わる体温
□ 深部体温が下がることで眠くなる
皮膚体温
体の表面の温度
□ 外気温などで変化
手や足から熱を放出することが大切で、寝る前に手足が温かくなるのはそのため
入浴で深部体温を上げると自然に入眠できる

【出典】『1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法』著:石川泰弘/監修:新見正則
【書誌情報】
『1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法』
著:石川泰弘/監修:新見正則
どんな人でもぐっすり眠れる体になるすごい方法を大公開!
「毎日なんだか眠い……」「疲れが取れない」「頭が働かなくてボーッとする……」
そんな状態になっていませんか?
それは”ぐっすりと眠れていない”からかもしれません。
人間にとって一番大事な睡眠。
しっかり眠ることで、脳を休めてパフォーマンスを上げたり、体の炎症や病気を治したり、とにかく生きていく中で最も重要な要素のひとつです。
そんな睡眠ですが、意外とぐっすり眠れている人は多くありません。
実は、近年『行動誘発性睡眠不足症候群』という状態にある人が多く、社会問題になっています。
これはいわゆる慢性的に睡眠が足りてない状態で、単純に短時間しか眠れていないだけでなく、睡眠の質が悪いことで、なんだか日中ずっと眠い、ダルい、といった状態になっています。
本来睡眠の質が高いと、朝は「眠い……」とは感じずにパッと起きられて、日中は活動的になり、夜はまたスーッと眠くなる、そんな良いサイクルを生み出して、調子が良い状態が続きます。
すると、仕事や生活のパフォーマンスが上がるとともに、健康寿命も上がるため、将来の自分の健康のためにもなります。
本書ではそんな慢性的にぐっすり眠れていない人に向けて、入浴&睡眠の専門家と、漢方を研究する名医がタッグを組んで、やるだけでぐっすり眠れる体になる最強の”1週間プログラム”を開発!
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