強さとやさしさを一杯に──ジンカクテル「フレンチ75」&「フロリダローズ」の魅力とは?【THE カクテルバイブル500】

ジン【フレンチ75(French 75)】

シャンパンがエレガントさを演出

第一次世界大戦中の1915年、パリのバーで誕生したといわれるフレンチ75。名の由来は当時フランス軍が使用していた強力な「75mm砲」で、カクテルの強い飲みごたえを表現している。シャンパンの泡が華やかな一杯。

レシピ

ジン:30ml
フレッシュレモンジュース:15ml
シロップ:1tsp.
シャンパン:適量

シャンパン外の材料と氷をシェーカーに入れ、シェーク。氷を入れたグラスに注ぎ、シャンパンで満たす。レモンピールを飾りつけて完成。

ひとことメモ

ジンをカルヴァドスに替えた「フレンチ68」、バーボンウイスキーに「フレンチ95」、ブランデーに替えた「フレンチ125」もある。店によっては、あえて氷を入れないことも。


ジン【フロリダローズ(Florida Rose)】

甘酸っぱい味わいはジュースのよう

1967年創業の銀座の老舗バー「JBA BAR SUZUKI」のマスター、 鈴木昇氏のオリジナルカクテル。アルコールに強くないお客様向けに考案された、甘口のフルーツジュースをふんだんに使った飲みやすい一杯。

レシピ

ドライジン:15ml
オレンジジュース:15ml
パイナップルジュース:15ml
グレープフルーツジュース:15ml
グレナデンシロップ:2tsp.

すべての材料と氷をシェーカーに入れ、シェーク。グラスに注いで完成。

ひとことメモ

グレナデンシロップを追加するとより甘口に、さっぱりと仕上げたいときはレモンジュースを1tsp. ほど加えてもいい。


ジン(Gin)とは

ジンは、トウモロコシや大麦麦芽、ライ麦などの穀物類を原料とした蒸留酒(スピリッツ)を、熟成させずに薬草や香草などとともに再蒸留させてアルコール度数を高めたもの。1660年にオランダでつくられ、のちにイギリスへと伝わりドライジンが誕生。多くの香草や柑橘系果皮が使われている。

【出典】『THE カクテルバイブル500』著:北村 聡

【書誌情報】
『THE カクテルバイブル500』
著:北村 聡

『THE カクテルバイブル500』
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