「お口ポカン」は百害あって一利なし!今すぐできる対策とは【歯並びをよくする離乳食・幼児食】


お口がポカンと開いていない?
食事や会話をしていないとき、お子さんの口はしっかり閉じていますか?テレビやゲームなど何かに夢中になっているとき、うっすらと開いてはいませんか?
無意識のうちに自然と口が開いてしまう“ポカン口”。専門用語では「口唇閉鎖不全」といい、口腔機能発達不全症のひとつです。「全国の子どもの30%以上がポカンロである」という調査結果もあるほど多くの子どもに見られ、大人にもよく見られる症状です。
ポカンロになってしまう原因は口まわりの筋肉の弱さが原因であることが多いのですが、ほかにも低位舌や慢性鼻炎(鼻水や鼻づまりなど)といった原因もあげられます。
そんなポカンロは、心身の健康にとっていいことはひとつもありません。悪影響の代表的なものは虫歯や歯周病です。そのほかにも口臭、口呼吸、風邪やインフルエンザといったウイルスへの感染、睡眠時無呼吸症候群などで、どれもが歯並びにとっても体にとっても良くない影響を及ぼすものです。
百害あって一利なしですので、鼻炎などが原因である場合は、なるべく早く治療しましょう。同時に、普段の生活で悪い習慣やクセがないか見直し、改善を。そして、口まわりの筋力がアップする正しい噛み方、舌の使い方、飲み込み方などを身につけるようにしましょう。
当てはまる項目が多いとポカンロ(口唇閉鎖不全)かも?
【 CHECK!】
▢ 寝ているときに口が開いている
▢ 食べているときにクチャクチャ音がする
▢ 鼻が詰まりやすい
▢ 口や唇が乾燥しやすい
▢ 意識しないと口が開いてしまう
▢ 出っ歯になっている
▢ 口臭がする
▢ 姿勢が悪い
▢ いびきをかく
▢ あごの下に梅干しのようなシワが寄っている
ポカンロかな?と思ったら
ボカンロを改善するには、正しく噛み、正しい舌の位置や飲み込み方を身につけるようにし、口まわりの筋力アップを心がけましょう。
また、声かけをすることも大切です。無意識に口が開いているなら、意識しないと閉じられません。「お口が開いているよ。閉じようね」とパパやママが気づいたら、お子さんに声をかけてみてください。
コロナ禍によりマスク生活が日常化し、子どもだけでなく、大人のボカン口も増えています。マスク装着時の息苦しさから、つい口呼吸になってしまい、口が開いたままになりがちに。子どもに注意をする際、大人も自分の口が開いていないかを気にしてみてくださいね。

<親子で、「お口を開けていたら教え合いっこしよう!」とお互いに声をかけ合うのもいいですね。>
【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未
【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未
お子さんの歯並び、お口の状態、気にしていますか?
昔に比べ、やわらかいものを食べるようになった昨今、お口まわりの筋肉や、飲み込む力が未発達なままとなり、「でこぼこ歯」「出っ歯」「ポカン口」「受け口」などの、お悩みを持つお子さんが増えています。
歯並びや、噛み合わせの悪さが与える影響は多々ありますが、大人になってからもデメリットとなり続けるものばかりです。
「でも、歯並びは遺伝の影響では…?」と思った方にこそ、
手に取っていただきたいのが本書です。
実は0歳児からのミルクの飲み方、哺乳瓶の選び方、
離乳食・幼児食のメニュー、食べ方といったことのすべてが、
お子さんの歯並びにつながっているのです。
お口を育てる視点から、「月齢を目安にするよりも、お口の状態に合わせて進める」「誤嚥を防ぐ細かい切り方ばかりだと歯を使わず、お口の発達が促されない!」といった、離乳食・幼児食の新常識を解説し、一生ものの「きれいな歯並び」をつくる、離乳食・幼児食のフリージング&作りおきレシピをご紹介します。
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