姿勢の悪さが歯並びに影響する! 口呼吸や低位舌と悪循環に【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

猫背、反り腰になっていない?

姿勢の悪さは全身の健康に影響するといわれますが、歯並びも例外ではありません。あごの関節の近くには頭と胴体をつなぐ顎椎があり、顎椎は背骨へとつながっています。

また、歯を使うということは噛む筋肉を使うことであり、筋肉は体全体で連携して動くものです。ですから、姿勢が崩れると歯並びが崩れ、歯並びが崩れると姿勢も崩れます。姿勢が悪いと低位舌や口呼吸になりやすくなり、口呼吸や低位舌になると姿勢も悪くなります。

お子さんの姿勢は真っすぐですか?左右どちらかに重心が偏っていませんか?猫背や反り腰になっていませんか?

あごを前に突き出すような姿勢が続くと、下あごが後退して負担がかかりやすくなり、出っ歯になる傾向があります。左右どちらかに重心が偏ると、そしゃくにも偏りが生じて歯並びに影響が出ます。

最近の子どもは、スマホやタブレット、ゲーム機などを見る時間が長くなっていることもあり、背骨が丸まり、頭が前に突き出てあごが下がる「首「猫背」という姿勢が増えているようです。さらに、小学校に入学して毎日重いランドセルを背負うようになると、ますます首猫背の傾向が強まってしまいます。

お子さんが正しい姿勢を保てているか、一度チェックしてみましょう。壁に背中をつけて、後頭部・背中・お尻・かかとがきちんと壁についていれば問題なし、合格です!

猫背になる理由は口呼吸?

口呼吸をしていると、舌の位置が適切な位置より下のほうに落ちてしまいます。その舌のせいで空気の通り道である喉の気道を狭くして、息苦しさを感じてしまいます。すると、無意識に気道を確保しようと首を前に突き出した姿勢になります。こうして猫背の姿勢をつくるのです。

他にも気にすべき悪姿勢

● 頬杖をつく(下あごの奥歯全体が内側に傾いてしまう)
● うつ伏せで寝る(下あご後退の原因に)
● 背中を丸めて前かがみで食べる(前のほうの歯でしか噛まないクセがつき、歯並びを歪めてしまう)

正しい姿勢になろう!

猫背を解消するためには、何より正しい姿勢を取ることです。「あごを引いて、胸を開き、左右均等に体重をかける」。これを心がけることで、正しい姿勢が身につき、ひいては、正常な歯並びへと導きます。

座ったときも、背筋は自然なS字形にし、足は床につくようにしましょう。背もたれには、軽く背中が当たるくらい。

【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未

【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未

『歯並びをよくする離乳食・幼児食』書影
【Amazonで購入する】

お子さんの歯並び、お口の状態、気にしていますか?

昔に比べ、やわらかいものを食べるようになった昨今、お口まわりの筋肉や、飲み込む力が未発達なままとなり、「でこぼこ歯」「出っ歯」「ポカン口」「受け口」などの、お悩みを持つお子さんが増えています。
歯並びや、噛み合わせの悪さが与える影響は多々ありますが、大人になってからもデメリットとなり続けるものばかりです。

「でも、歯並びは遺伝の影響では…?」と思った方にこそ、
手に取っていただきたいのが本書です。
実は0歳児からのミルクの飲み方、哺乳瓶の選び方、
離乳食・幼児食のメニュー、食べ方といったことのすべてが、
お子さんの歯並びにつながっているのです。

お口を育てる視点から、「月齢を目安にするよりも、お口の状態に合わせて進める」「誤嚥を防ぐ細かい切り方ばかりだと歯を使わず、お口の発達が促されない!」といった、離乳食・幼児食の新常識を解説し、一生ものの「きれいな歯並び」をつくる、離乳食・幼児食のフリージング&作りおきレシピをご紹介します。

この記事のCategory

インフォテキストが入ります