夜の接待が苦手。どうすればいい?【人を動かすリーダー力】

夜の接待以外で相手が喜ぶことを考えよう
リーダーになれば接待の機会も増えるものです。
しかし「夜の接待は苦手」という人も少なからずいるでしょう。
近年では下火になりましたが、日本のビジネス社会に接待は付きものでした。
公務員の場合は、20年近く前に「国家公務員倫理法」の施行により接待は著しく減少しました。
民間でも、接待などはよけいなコストであり、それより値引きしてもらったほうがよいという空気が強くなってきました。
接待をお互いの人間関係を良好にするための潤滑機能と位置づければ、必ずしも全面的に否定するものではないと私は考えています。
パナソニックの創業者、松下幸之助氏は、社員を叱った後には、社員の奥さんに電話したそうです。
そして奥さんに「今日厳しく叱ってしまったので、家に帰ったらいたわってほしい」と電話口で告げたといいます。
接待でも、上手な人は、目指す本人にではなく、その奥さんや家族の誕生日や何かの記念日に贈り物を届ける粋な計(はか)らいをするものです。
当人には告げずに、「今日は奥さまとの結婚記念日ですね。おめでとうございます」とのメッセージを添えて、薔薇の花を夫人に贈った人がいました。
先方の奥方はこの心づかいをいたく喜び、旦那さんに、ぜひこの人と取引するようにと家庭内圧力をかけたそうです。
酒食を提供する以上に相手が喜ぶことであれば、それが接待となります。酒席には「よけいなお接待」もあります。夜の接待ばかりが接待ではないのです。

【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。

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