セルフケアが最高のセラピー! 季節の波を乗りこなす生き方【その、しんどさは「季節ブルー」】

季節ブルーにはセルフケアが効果的

「最近気分が晴れない」「季節の変わり目に不調を感じる……」。

こうした「季節ブルー」は誰にでも起こりうる自然な反応です。そして、これには自分自身の力によるケアが可能です。

大切なのは「病気だから治さなければ」と力むのではなく、「バランスを崩している自分を優しくいたわろう」というセルフケアの視点です。

セルフケアとは「自分自身をケアする」、つまり「自分を大切にすること」。

ケアという言葉には「治す」よりも、「世話をする」「配慮する」といったニュアンスがあります。病気と診断されるほどではないけれど、何となく不調を感じるときに、心と体のサイン(声)に耳を傾け、しっかり手当てをすること。それがセルフケアの本質です。

たとえば、いつもより少し早く寝る、温かいお風呂に浸かる、好きな音楽をゆっくり聴く、自然の中を散歩する、栄養バランスの良い食事を心がける、といったことも立派なセルフケアです。

また、自分の感情に正直になり、良い・悪いを判断せずに受け入れるという選択が重要です。季節ブルーを感じたとき、焦ったり自分を責めたりする必要はありません。

「今の自分は少し疲れ気味なのだな」
「季節の変化に体が順応しようとがんばっているのだな」
と、ありのままの自分を受け入れることから始めましょう。

そして、自分自身が自分の一番の理解者であり、最高のセラピストであるという意識で、優しくていねいに自分をケアしていく

この「自分を大切にする」感覚こそが、健やかな心と体を育む土台となるのです。季節の波を乗りこなし、健やかな日々を送るための第一歩は、自分を大切に思う心から始まります。

本章ではそのための具体的な方法を見ていきましょう。

これから紹介するケアの多くは、通年で活用できるメンタルケアの知恵でもあります。日常生活での少しの意識改革が、心と体を軽やかにすることを実感いただけるでしょう。これらの方法が、皆さんの「自己治癒力」という内なる力を呼び覚ますきっかけになれば幸いです。

【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄

【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄


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「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」

毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。

西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。

だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。

本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。

最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。

私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。

もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。

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