頑張りすぎていませんか? 心と体の声を受け入れるだけで軽くなるワケ【その、しんどさは「季節ブルー」】

自分の内側に耳を澄ましサインを受け入れるだけでいい

四季の移り変わりは心と体に影響を与えます。特に季節の変わり目など、「陰陽」のエネルギーバランスがダイナミックに変化してゆらぐとき、私たちもアンバランスになりがちです。ここで無理を重ねると、全身の細胞が疲弊してしまいます。だからこそ、あらゆる細胞を休ませ、心と体の声に静かに耳を澄ませることが大切です

体に現れる原因不明の頭痛、倦怠感、食欲の変化、気分の落ち込み、イライラ、集中力の低下、睡眠の問題といった症状は、体が発する「休んでほしい」「今のやり方は合っていないかも」という大切なメッセージです。

これらを敵視して「早く治さなければ」と焦るのではなく、まずは自分の中に生じている違和感を否定せず、じっくりと感じてみましょう。「今、私はこう感じているんだな」と主観的に味わい、ありのままに、受け入れるのです。

無理に変えようとせず、あるがままに受け入れ、「大自然にゆだねる」ような気持ちで手放してみると心が軽くなることでしょう。

見逃したくない「疲労感」

疲労は心と体からのSOSサイン。「休息が必要だ」というメッセージです。数分間の深呼吸、温かい飲み物、早めの就寝、週末の休養など、意識的に休息をとりましょう。

たとえば、本書の冒頭で登場した方々のケアを具体的に見てみましょう。

私のせいとつい思い込んでしまうA子さんは、症状を「体からのサイン」と捉え直し、「今は休むとき」と自分に許可を出す練習が有効です。

自分のことがよくわからないD子さんは、日々の小さな変化(食欲、睡眠、気分など)を意識的に観察し、記録することから始めてみるのが良いでしょう。

いつもがんばりすぎて疲れてしまうE男さんは、まず「疲れている自分」を認め、意識的に休息する時間をつくることがケアになります。

これらのアプローチは、自分の心と体への意識を深め、より健康な状態へと導く一歩となります。自分の内側に意識を向け、ささいな変化やサインを受け入れること。それは、自分自身をよく知り、より健やかに生きるために大切です。

無理に状況を変えようとするのではなく、まずは自分自身の感情や感覚を静かに見つめ、受け入れる勇気が、本当の癒やしへとつながっていくのです。

【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄

【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄


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「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」

毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。

西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。

だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。

本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。

最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。

私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。

もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。

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