「第二の心臓」足裏のマッサージで体全体の気のめぐりを整える【その、しんどさは「季節ブルー」】

春のセルフケア② 足裏マッサージで肝の気を整える
東洋医学では、足の裏は「第二の心臓」とも称されるほど重要な部位で、全身のエネルギーの通り道である「経絡」が多く集中し、五臓六腑と深く関連するツボも多数存在しています。
春に強く影響を受ける「肝」の経絡は、足の親指から始まり、足の裏をめぐって体の上部へとつながっています。足裏マッサージは肝の「気」の流れをスムーズにし、体全体の気のめぐりを整える効果的なセルフケアです。
足裏を手のひらで揉みほぐしたり、指の腹でていねいに押したりするだけでなく、親指の付け根、土踏まず、かかとなどを刺激してみましょう。ゴルフボールやテニスボールを足裏で転がすのも良い方法です。
また、足の裏にある「湧泉」というツボは、生命エネルギーの源である「腎」の「精」が湧き出る場所です。この湧泉を刺激することで、冷えを改善し、下半身の気のめぐりを活性化させ、全身のエネルギーを高めることができます。
春は、肝の気が上逆(下から上に逆流)しやすい時期。足裏マッサージは、上部に偏りがちな気を下へ降ろす作用も促すため、これらの症状の緩和にもつながります。

春のセルフケア③ 深呼吸で気の滞りを解消
ゆっくりした深呼吸、中でも腹式呼吸は、特に春におすすめです。なぜなら、肺の機能を高め、全身の気のめぐりをスムーズにするからです。肺は気を支配する重要な役割を担っており、呼吸を通じて新鮮な気を取り入れ、不要な気を排出することで、気の分散と循環を調節しています。
肺の機能を高めることで、春の不安定な時期に生じやすい心と体の不調を軽減し、より活力ある毎日を送るための土台を築くことができます。
【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄
【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄
「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」
毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。
西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。
だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。
本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。
最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。
私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。
もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。
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