どこかに所属していないと孤独感に襲われ、疎外感を強くもってしまう現代人の対処法とは?【ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学】

他人との関係に悩む現代の人々①【ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学】
孤独感、疎外感をもつ現代人
人には「親和欲求」という、誰かと一緒にいたいという欲求があります。そして集団に属したいという「所属欲求」をもっています。どこかに所属していないことで孤独感に襲われ、疎外感を強くもってしまいます。
孤独感、疎外感を強く感じる要因に、自尊感情の低さや他人の感情に敏感になることが挙げられます。サイエンス誌に掲載された研究によると、社会的に疎外されていると感じているときの脳の活動は、体に痛みを受けた際の脳活動と類似しているといいます。孤独感や疎外感は肉体的な痛みと似た感覚を伴います。誰かを仲間外れにしたり、孤独を感じさせるようなことをあえてする行為は、暴力と同じだと想像できるのではないでしょうか。
いつでも誰かに見られている気がする人
孤独感、疎外感とは別に、いつも他人が自分に注目しているような感覚をもつ人もいます。
人は他人にたいして興味をもっていませんが、移動中のバス、電車などでは他人の視線が自分に向けられている気がします。
このような感覚を「スポットライト効果」といいます。まるで舞台でスポットライトを浴びているように感じます。
失敗をしたときに、周りの人が自分に目を向けている気持ちがすることもあります。
【出典】『ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学』
著者:ポーポー・ポロダクション 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
「人の心を動かせるような良質でおもしろいものを作ろう」をポリシーに、遊び心をこめたコンテンツを企画している。色彩心理と認知心理が専門で幅広く心理学全般を活用し、ビジネスやコミュニケーション展開を企画、提案している。著書に『色と性格の心理学』、『決定版 色彩心理図鑑』(ともに日本文芸社)などがある。
大好評「ゼロからわかる」シリーズに、「人間関係の心理学」が登場。対面・リモート・SNSでも使える!「人間関係」×「心理学」科学的な研究に裏打ちされた、ストレスゼロの心地いい関係をつくる方法を紹介します。
■なぜか「攻撃されやすい人」3つの特徴■怒っている?「メール人格」に注意■「SNS疲れ」から離れる方法
■オンラインでも使える「ランチョンテクニック」■投稿内容で性格が見抜ける■ものを頼むときは相手の名前を呼ぶ■人と仲よくなる3大法則とは?■人間関係の構築のために「ハロー効果」を使わない手はない■「変な動き」をすると心が軽くなる■人見知りを克服するための〇〇■集団になると冷たくなる心理■人との仲を決める「視線の行方」■「思い込み」が人間関係を悪化させる■オンラインで部下を育てるコツ■コメント欄はなぜ荒れるのかなど、リアルやオンラインで信頼関係を築いたり、仲よくなったり、困った相手ともストレスなく付き合う方法などを紹介します。
近年は、環境の変化によって新しい心理が多くの人に芽生える傾向にあります。オンラインミーティングやメールでのやりとり、SNS上での交流など、対面以外のコミュニケーションの場面も増えました。このような新しい環境でも、トラブルやストレスを回避しながら円滑な人間関係を構築するポイントがつかめる一冊です。
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