【電車の空調設備の進化】冷房・暖房・弱冷房車の仕組みとは?【眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話】

電車の空調設備はどうなっている?

電車には冷暖房機能が備わっている!

当たり前のように電車内に備わっている空調設備。特に夏場に活躍する冷房機能は、暑いなかの移動を快適にしてくれる、なくてはならない機能です。

電車の空調設備は、もとをたどると車両内に扇風機がついているものが最初で、そのあと冷房機能の備わった「冷房車」へと変化しました。夏でも比較的涼しく、快適に過ごせるような空間になったのです。また、従来は車掌が空調の強弱を適宜調節し、車内の温度管理を行っていましたが、現在では車内に備えつけたセンサーによって自動で調節されるようになりました。

近年では、温度設定をほかの車両よりも高くした「弱冷房車」というタイプも登場。基本的には温度が2度高くなるように設定されたものが多く、また車両の編成にもよりますが、1編成につき弱冷房車は1、2車両存在します。この車両なら冷房で体が冷える心配も少なく、より多くの人のニーズに合わせた、利用しやすい環境になってきているといえるでしょう。

さらには暖房機能も完備されています。これは座席の下部分に設置されており、冷房車・弱冷房車関係なく同じ温度設定になっています。

冬は強暖房車や弱暖房車になるわけではないので、暑さや寒さを感じたら衣類の脱ぎ着で調節しましょう。

+2度に設定されていることが多い弱冷房車

鉄道会社・路線によって異なりますが、弱冷房車が2度高くなるように設定している場合が多いです。通常の室内とは異なり頻繁にドアの開閉があることから、全体的に低めの温度設定になっています。

弱冷房車の位置は路線によって異なる

JR 東日本の場合

山手線や京浜東北線などの短距離での利用が中心の路線は4号車にあることが多いです。長距離を走る上野東京ラインなどでは8号車に設定されることが多いです。

東京メトロの場合

東京メトロの場合は他社との直通運転が多いため、弱冷房車の号車はまちまち。ただし、先頭車両には設定されないということは共通しています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』著:綿貫 渉

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『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』
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