鳥類の祖先は1億6000万年前に出現した! 鳥のルーツである古代生物とは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 鳥の話】


恐竜の子孫! 鳥類の進化のあゆみ
鳥類の祖先は1億6000万年前に出現
現在、地球上には約1万種類以上の鳥類が存在しますが、そのルーツが恐竜であることは、今や多くの人が知っているかもしれません。しかし、この衝撃の事実が明らかにされたのは、たった20〜30年前のこと。1996年に中国で羽毛のある恐竜の化石が発見されたことが大きなきっかけとなり、その後科学技術が発展して高度なDNA解析が可能になったため、2000年代になって初めて確かなものとなったのです。
羽毛を持った恐竜の出現は約1億6000万年前の後期ジュラ紀頃と推測され、シノサウロプテリクスなどの「羽毛恐竜」と呼ばれる種が、鳥類のルーツとされています。その当時の羽毛恐竜は細く柔らかな羽毛で覆われ、羽毛の役割は体温を一定に保つためだと考えられています。
羽毛恐竜から進化して、最初の鳥類の出現はさらに1000万年後、「始祖鳥」とも呼ばれるアーケオプテリクスです。この頃の鳥類は飛行に必要な骨格が発達し、風切り羽を持ち、不完全ながらも羽ばたき飛行ができたと考えられていますが、両翼には爪があり、くちばしには歯があるなど恐竜の特徴が残されています。その後、前期白亜紀にいた鳥類・コンフキウソルニスは、より現代の鳥類に近い姿で飛行していたとされています。
恐竜の分類と鳥とのつながり
恐竜類は大きく、骨盤の形の違いによって電盤類と鳥盤類に分けられます。 そして竜盤類の1つのグループ、ティラノサウルスやスピノサウルス などが属する獣脚類から進化したとされるのが鳥類です。

恐竜類
- 竜盤類
- 獣脚類(ティラノサウルスなど)→鳥類
- 竜脚形類(ブラキオサウルスなど)
- 烏盤類
- 周飾頭類(トリケラトプスなど)
- 鳥脚類(イグアノドンなど)
- 装盾類(ステゴサウルスなど)
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 鳥の話』監修:小宮輝之
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 鳥の話』
監修:小宮輝之
飼うこと、食べること、動物園・水族館・花鳥園などでの鑑賞、身近にいる野鳥など、寿命が長い上、インコやオウムなどは話したり、歌ったりとコミュニケーションもとれることから、日本には愛鳥家も多く鳥関連のイベントも定期的に開催されており、動物類のなかでもコアファンが多い生き物です。
鳥類は恐竜時代から大量絶滅を唯一生き延びた動物のため、歴史も古く、進化の過程で飛ぶ・飛ばないをはじめ、大きさや形、色、生息地域も異なり、外見も内面も個性豊か。
社交性も高い上、カラスやオウムなどは知能も高く、行動学の観点でも面白い特徴が多く見られます。
「約1万種類いる鳥類の半分はスズメの仲間」
「鳥の祖先は、結局恐竜なの?」
「鳥に歯はない。くちばしは骨?角質?」
「カラスは家族のためなら、友情は簡単に裏切る」
「スグロミツドリは“右半身がオスで左半身がメス”」
「カメは万年、ツルは千年 ツルの本当の寿命は30年」
「おしどり夫婦の由来であるオシドリは普通に浮気する」
「ダチョウは家族が入れ替わっても気付かない」
「ハゲワシがハゲているのは、ちゃんとした理由がある」などなど
そんな鳥たちの意外な生態や知られざる雑学が詰まった子どもから大人まで幅広く楽しめる一冊です。
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