「アンパンマン彗星」も!? 星に名前をつける面白いルールとは【眠れなくなるほど面白い 図解 天文学の話】

空に輝く数多の星には、一つひとつ名前がついています。一方で、まだ発見されておらず、名前のついていない星もどこかに存在するでしょう。それを見つけることができれば、自分の名前を星につけるのも夢ではありません。

現在、星の命名に関しては国際天文学連合(IAU)が管轄し、一定のルールのもとで名づけています。基本的には、新しく発見された彗星と小惑星に限り、名前をつけることが可能です。命名提案権を持つのはどちらも発見者のみ。彗星の場合は、発見者の名前がそのままつけられます。

もし複数人がそれぞれ同じ彗星を発見した場合は、発見の早い順に3人までの名前がつけられます。たとえば1965 年に池谷薫と関勉がそれぞれ独自に発見したひとつの彗星には、「イケヤ・セキ彗星」という名前がつけられました。

小惑星の場合は、彗星とはまた別の規則がいくつか定められています。一部を紹介すると、発音がしやすいこと、アルファベットで16 文字以下であること、公序良俗に反しないものであることなどです。

これらの規則の範囲内であれば、自分自身の名前を除き、自由に星の名前を提案することができます。なかには、「たこやき」や「アンパンマン」といった非常にユニークな名前も多数存在します。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 天文学の話』監修:渡部 潤一

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 天文学の話』
監修:渡部 潤一


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