朝カレーはなぜ格別においしいのか【図解 料理の話/鳥羽周作】

朝カレーはなぜ格別においしいのか

時間帯のゴールを設計する

同じカレーでも、夜より朝に食べると「うまい」と感じることがあります。僕は「朝は味覚が敏感で、スパイスや油の刺激がストレートに響く」と考えています。だからこそ朝カレーには特別なおいしさがある。時間帯を変えるだけで、同じ料理が別の表情を見せるんです。

僕は「朝はおいしいものを食べる準備ができている」と考えています。空腹状態だからこそ、スパイスや油の刺激が素直に刺さる。だから朝のカレーは特別に感じられるんです。夜に食べると重たいと感じる料理も、朝ならすっと体に入っていくように思える。朝ご飯のカレーは一日のエネルギーになるという実感を、多くの人が持てるのではないでしょうか。

僕が大事にしているのは「ゴールから逆算して考えること」です。今日はどういう状態の人に、どんな料理を届けたいのか。もし一日のはじまりにエネルギーを蓄えたいなら、朝カレーという選択が一番のゴールになる。その設計を先に決めるからこそ、調理の工夫も提供の仕方も自然と決まってくる。ゴールが明確なら、味つけの濃さや盛り付けの量も迷わない。全部が一本の線でつながっていくんです。料理は味つけだけではなく、出すタイミングをどこに設定するかで印象が変わる。朝カレーはその象徴です。

朝は味覚が敏感、だからカレーが刺さる

朝は味覚が鋭く、スパイスや油の刺激がストレートに伝わる。夜に食べれば重く感じるカレーも、朝なら体にすっと入る。同じ料理でも、食べる時間帯が違えばまるで別の体験になる。

人や料理に合わせて時間帯を設計

どんな状態の人に、どんな料理を届けたいか。それによって、食べる時間帯は変わってくる。たとえば、一日をエネルギッシュに過ごしたい人にカレーを提供するなら、食べる時間帯を朝にすると重たくない上に、一日の活力をつけることができる。

朝に食べると、一日のはじまりにエネルギーを与えられる

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』著:鳥羽周作

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』
著:鳥羽周作


【Amazonで購入する】

シリーズ累計300万部突破!『眠れなくなるほど面白い図解シリーズ』に料理ジャンルが初登場!
「パスタは平皿に盛ったらおいしさ半減」「肉汁が飛び出す最高のウィンナーの茹で方」「最強にうまいマックのアレンジレシピ」などなど、家庭の料理が感動的においしくなる!絶対知っておくべき鳥羽流“料理の極意”を大公開!

いつもなんとなく食べている家の料理。
料理はレシピ通りに作ればおいしいと考えがちですが、実は自分や家族が本当に「おいしい!」と感じるために一番重要なのは、“誰がどんな目的で食べるのか”というゴールを設定すること。
例えば肉じゃがひとつでも、それをおかずにガッツリご飯を食べたいのか、つまみながらお酒を楽しみたいのかで、食べる人が求める味付けは違います。
そのように食べる人のことを考えるだけで、料理のゴールが設定され、本当の「おいしい!」が生まれます。
本書では、6年連続ミシュランガイドにも掲載されているレストラン『sio』のオーナーである著者が考え抜いた、“感動体験”を得られるような家庭料理のコツを大公開!

さらに、

「山頂で食べるカップラーメンはうまい!を再現する方法」
「家でパスタをおいしく食べるなら1.7mm以上」
「コンビニチキンが超絶うまくなるヤバいアレンジ」

など、誰でも簡単にできて時間もお金もいらない“超実用的な料理のコツ”が満載です。

これ一冊で料理の楽しさや奥深さが一気に変わります!
自分や家族の料理でぜひ試してみてください!

この記事のCategory

インフォテキストが入ります