ずんぐり・三白眼・赤い口!?本当のカラスのヒナが衝撃すぎた【眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話】

子どもカラスはバズるかわいさ?

そうそうアレ、知ってる!と思った方、ちょい待ち。何年か前に「カラスの赤ちゃんカワユス」でバズった黒い鳥なら、カラスじゃありません。あれはクイナの仲間のヒナです。

カラスのヒナは生まれたときは丸裸で赤黒く、目も開いていません。口だけパカーッと開けています。正直に言えば、割と気色悪いです。それから羽毛が生え揃い、巣立つころになると親とあまり変わらない大きさまで成長しています。卵がウズラの卵より少し大きい程度なことを考えると、驚くべき成長速度です。ただ、羽が伸びきっていないので、見た目は一回り小さいですが。で、この時期の見た目は、「ずんぐりして目つきの悪いカラス」です。

目つきが悪いのは、ハシブトガラスもハシボソガラスも虹彩の色が薄く、青みがかっているからです(特にハシボソは薄い)。その中に黒い瞳があるので、三白眼に見えます。親は虹彩も黒に近い褐色なので、全体に黒く見えます(ニシコクマルガラスやミナミワタリガラスなどは親も虹彩が白っぽく、三白眼ですが)。

ヒナは口の中が赤いのも特徴です。だんだん黒くなりますが、のどの奥まで完全に黒くなるのは1年以上かかるのが普通です。ただ、口の中の色は社会的な立場にも影響されるようで、飼育されている個体はエサをもらい続けているせいか、何年も口の中が赤いままだった、という例も聞いたことがあります。

カラスのヒナの特徴

・口の中が赤い
・首のあたりが細い
・三白眼
・尾が短い

羽が生えてきたら常に抱いている必要がないため、メスもエサを探しに行く。

成長スピードがUP

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』著:松原 始

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著:松原 始


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