ピラミッドの謎は3Dスキャンでどんどん解明されている【眠れなくなるほど面白い 図解 古代エジプトの話】

ピラミッドの謎は3Dスキャンでどんどん解明されている
3Dスキャン技術でデジタル化
クフ王の大ピラミッドの構造について、最新の技術を使った調査で、さまざまなことが明らかになっています。ドローンで空から撮影した写真を3Dスキャン技術でデジタル化すると、正確な形状を知ることができます。この方法によって、ピラミッドは単純な石積みではなかったことや、隙間に瓦礫などを詰めて補強してあることなどがわかりました。しかし大ピラミッドには、まだ多くの謎が残されています。「大回廊」や「地下の間」などの目的は何だったのか、「大回廊」の上部や入り口の裏に、本当に空間が存在するのか、その役割は何なのか。これらについては、ミューオン(宇宙線)を活用した解析が進められています。また、ピラミッドは長年の風化で姿を変えつつありますが、3Dスキャンを活用して正確な形状を把握することも可能です。
こうした3D計測は、他の遺跡でも活用されています。歴代の王たちが保護し増築してきた、ルクソール神殿の修復作業もそうです。3Dスキャン技術を用いてデジタル化し、正確な情報を記録することによって正確な修復作業が可能になります。保存状態が良いラメセス2世の妻ネフェルタリの墓でも同様に、詳細な3Dスキャンデータを駆使して当時の姿や装飾が明らかになります。これらの取り組みにより、古代エジプトの遺跡の仮想現実的な復元ができるようになりました。
ドローンによる3D計測

3D計測は保存状態にかかわらず解析可能

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 古代エジプトの話』著:河合 望(エジプト学者・考古学者/筑波大学人文社会系教授)
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 古代エジプトの話』
著:河合 望(エジプト学者・考古学者/筑波大学人文社会系教授)
ピラミッドはなぜ造られたのか?
ミイラにはどんな技術が使われていたのか?
そして、古代エジプト人は何を考え、どんな毎日を送っていたのか――?
いまだ多くの謎に包まれ、世界中の人々を惹きつけてやまない古代エジプト文明。
本書では、最新の考古学研究に基づき、ピラミッド建築の真実、ミイラ作りの驚くべき技術、今なお世界中の研究者が追っている次なる謎など、古代エジプト文明にまつわるトピックをわかりやすく図解で解説します。
さらに、ピラミッドや神話だけにとどまらず、古代エジプト人の暮らしや信仰といった生活面にもフォーカス。
食事や住まい、労働の実態、信仰と死後の世界への考え方など、他の入門書ではなかなか触れられないテーマを、学術的裏づけとともに紹介。
最新CTスキャンで明らかになった新事実、多くの説が飛び交ってきたピラミッドの謎、そして文学や詩に込められた古代人の想いまで、読むほどに眠れなくなるほど面白い、古代エジプト入門にオススメの一冊です!
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