【旅行者必読】知らずに触ると後悔する? 北海道観光で絶対に守るべき「野生動物」のルール【眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話】

道民はキタキツネには絶対に手を触れない

実はちょっと深刻な「野生動物」事情

 キタキツネは北海道の全域に生息しており、数も多いため都市近郊でもよく見かけます。しかし、道民は絶対にキタキツネに触れようとしません。エキノコックスという寄生虫がいるからです。エキノコックスはキツネの腸内で卵を産み、糞を介してネズミの体内に入り、そのネズミをキツネが食べて成虫になると、再び卵を産みます。

 人体にエキノコックスの卵が入ると、長い潜伏期間ののち肝臓障害を起こします。その場合、特効薬がないため感染部分を切除するのですが、死に至ることもあります。キツネに触れないだけでなく、沢の水を飲まない、土に触ったらすぐに手洗いうがいをするといった対策も必要です。

 それでもキタキツネともっと近づきたいという人には、北見市にある「北きつね牧場」がおすすめ。エキノコックス対策を万全にした放し飼いのキタキツネとエゾタヌキを間近で見られます。

 エゾシカも道内全域に生息しているのですが、道民を悩ませているのが交通事故です。北海道では野生動物との接触事故が多発していますが、中でもエゾシカの衝突事故が多く、毎年約2000件も発生しています。エゾシカは大きいため車のダメージも大きく、衝突で廃車になることもあります。過去には衝突したエゾシカがフロントガラスを突き破り、車内に突っ込んで乗員が死亡するという痛ましい事故も発生しています。

放置すると死に至る「エキノコックス症」

動物の分布境界線「ブラキストン線」

 北海道には、本州にいるツキノワグマやニホンザルは生息せず、代わりに本州にはいないヒグマやエゾリスなど北方系の動物が見られます。
 これは氷河期に北海道が大陸と陸続きであった一方で、水深が深く潮の速い津軽海峡が生き物の往来を分断したことから、北海道と本州の生物相に違いができたためと考えられています。この津軽海峡を東西に横切る動物相の分布境界線をブラキストン線(津軽海峡線)といいます。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』監修:和田 哲

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』
監修:和田 哲


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