人気そうな間取りが実は落とし穴? 最も売りやすい間取りとは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話】

売りやすい間取り、売れにくい間取りとは?

人気が高そうな間取りでも、実は……

住みやすさやリセールのしやすさの両面から見ると、広さや立地だけでなく、物件の「間取り」も実は意外と重要になります。

そこで、「こんな部屋には要注意」という間取りの物件をご紹介しました。

例えば、2階以上のフロアが室内階段でつながっている「メゾネット」の物件。いわゆる「デザイナーズ物件」などでも多く見られ、スタイリッシュに感じられるので賃貸では人気が高いとされています。資産価値も高くなるのでは、と思う人もいるかもしれません。しかし、そもそもマンションの最大のメリットは「フラットであること」。戸建てでなくマンションを選ぶ人は、階段の上り下りが辛い、掃除がしにくいというデメリットが嫌だからマンションを選んでいる人が多いです

独身の人はワンルームマンションを選択肢に入れているかもしれませんが、住宅ローンが使えない、高く売ることが難しいなどの落とし穴があります。また、エントランス上、エレベーター近くの部屋も要注意。住んでみて意外と音や出入りが気になると思っても、購入してからでは「やっぱり引っ越す」ということは難しいのが分譲マンションです。資産価値を落とさないためにも、なるべくこういった条件の物件は避け、しっかりと吟味しておきましょう。

選んではいけない間取りは?

メゾネット

間取りの希少性は資産価値とは関係なし。マンションは階段がなく、フラットにすべてがまとまっているのが1番の利点であるので、メゾネットはむしろデメリットに。

半地下

半地下物件とは部屋の半分が地下にある物件のこと。部屋を半地下にすることで、高さ制限をクリアし、床面積を増やすための売主都合で作られたことが多い。価格が安く設定されていることが多いが、浸水の危険や湿気が溜まりやすいなど住む側のデメリットが大きく、住み替え時に売却しにくいので要注意。

ワンルーム

30㎡未満の部屋は住宅ローンがつけられない。次に買う人は投資用のローンで購入する必要があるが、投資を目的に購入する人は利回りを求めるため、物件を安く買いたがる。そのため、ワンルームの部屋は売却時に買い叩かれることが多い。自宅用マンションを購入する際は必ず、住宅ローンのつけられる30㎡以上のマンションを購入すること。

エントランスの上の部屋

エントランスの上の部屋は、自動ドアの開閉の音と振動が24時間続く。よっぽど音や振動に無頓着な人でない限りはやめておいたほうがベター。売却時にも不利になる。

エレベーターに隣接した部屋

エントランスの上の部屋ほどの音・振動ではないが、実際の入居時に気になったとしても改善できない問題ではあるので、避けたほうが無難。

最も売れる間取りは3LDK・70㎡!

中古マンションで一番流通するのは、圧倒的に数が多い3LDKのファミリータイプ。「奇をてらわない、よくある間取り」だからこそ、多くの人の需要があるのです。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話』著:沖 有人

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話』
著:沖 有人


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