日本の米は美味しいけど量は少ない?世界の米生産ランキングTOP10!【眠れなくなるほど面白い 図解 米の話】


世界一の米生産国は中国!日本はいったい何位?
日本の米は高品質だが生産量は少ない
「日本の主食といえば米」といわれるように、私たちにとって米はとても身近な存在です。朝ご飯にはじまり、おにぎりや丼物、定食など、毎日の食事に欠かせません。そんな身近なものだからこそ、「日本が世界一米をつくっている」と思っている人も少なくないでしょう。ところが、世界全体で見てみると意外な事実がわかってきます。
実は、世界一の米生産国は中国です。南部を中心に広大な農地で稲作が行われ、年間約2億tを超える米がつくられています。続いて第2位がインド。こちらも人口が多く、長粒種のバスマティライスなどが各地で育てられています。第3位はバングラデシュ、第4位がインドネシア、第5位がベトナム。さらにタイ(6位)、ミャンマー(7位)、フィリピン(8位)、パキスタン(9位)と続きます。
そしてようやく第10位に日本が入ります。生産量こそ少ないものの、味や品質では世界的にも高い評価を受けているのが特徴です。
こうして見ると、上位のほとんどがアジア諸国で占められており、米がいかにアジアの主食であるかがよくわかります。米は世界でもっとも広く食べられている作物のひとつ。世界の生産地に目を向けることで、日々の食卓がさらに面白く感じられるかもしれませんね。
世界の米生産量トップ10

ヨーロッパでもっとも米を生産している国は?
ヨーロッパでもっとも米をつくっているのはイタリアです。2024年の生産量は約148万t(精米換算)で、なんと EU 全体の約半分を占めています。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 米の話』著:トキオ・ナレッジ
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 米の話』
著:トキオ・ナレッジ
スーパーなどでの米不足、転売、価格高騰などで、ニュースやワイドショーでここ最近毎日のように取り上げられる今いちばんのホットトピック「米」。
備蓄米の放出により、古米がスーパーやコンビニで置かれるようになりましたが、味や品質、衛生面、値段、美味しく食べる方法など、普段何気なく食べていた米について興味をもって調べる人が増えてきました。
また、近年糖質制限という逆風もある一方で、健康志向や和食ブームの高まりにより「米」の再評価も進んでいます。
本書は、私たちの食卓に欠かせない「お米」にまつわる知識・文化・歴史・雑学などを、図解を交えてわかりやすく、楽しく紹介する教養本です。
「“令和の米騒動”はひとつの原因では語れない」
「年々減少する米の消費量 それでも起こる米不足」
「備蓄米ってなに? 米に消費期限はないの?」
「外国米が日本市場になかなか入れない理由」
「炊飯器に放置された保温状態の米の消費期限は?」
「白米より栄養価アップ!今人気の分づき米とは」などなど
読めば誰かに話したくなる米知識が詰まった一冊です。