船を知れば世界が見える! 人類史を支えてきた「海上輸送」のキホン【眠れなくなるほど面白い 図解 船の話】

世界は「船」で回っている 貿易の大半を占める海上輸送

人もものも海を越えて移動してきた

 私たちの身の回りにある食べ物や服、毎日使っている電気やガスのともとなるエネルギー資源。その多くは、はるか遠い国や地域から運ばれてきたものです。実は国際貿易で動く貨物の多くは、今も船によって運ばれています。空を飛ぶ航空輸送よりも、陸を走る陸上輸送よりも、世界の物流を支えているのは海を渡る海上輸送なのです。

 船は一度に大量の貨物を積み、長い距離を安定して移動できます。原油や天然ガス、穀物、自動車、日用品など、あらゆるものが港から港へと届けられてきました。さらにはコンテナ船やタンカーといった貨物船の登場により、積み降ろしの効率や安全性も大きく向上しています。技術の積み重ねが、現在の物流を成り立たせているのです。

 こうした役割は、現代だけのものではありません。古代から中世にかけて、船は交易品だけでなく、人や文化、技術、宗教までも運んできました。船を通じて世界はつながり、社会や文明が形成されてきたといえます。船を知ると、世界の動きそのものを知ることができるでしょう。

貿易には船が欠かせない

国際貿易のほとんどを海上輸送が占め、物流の中心的な役割を担っています。

船によってさまざまなものが運ばれる

エネルギー資源

自動車

食料品

日用品

船にはエネルギー資源や食料品などが大量に積み込まれ、世界各国へと運ばれていきます。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 船の話』監修:池田良穂

【監修者情報】
池田良穂(いけだ・よしほ)
1950年北海道生まれ。大阪府立大学大学院工学研究科博士後期課程船舶工学専攻修了。同大学工学部船舶工学
科助手、助教授を経て、同大学大学院海洋システム工学分野教授に就任。退職後、現在は大阪府立大学名誉教授、大阪公立大学客員教授。
船舶工学研究活動に従事し、著作活動では船舶工学・海洋工学等に関するテーマで70冊あまり執筆。主な著書に『図解 船の科学』(講談社)、『基礎から学ぶ海運と港湾』(海文堂出版)、『船の最新知識』(SBクリエイティブ)、『船舶算法と復原性』(共著、成山堂書店)、『船のしくみ パーフェクト事典』(ナツメ社)などがある。2023年日本船舶海洋工学会「船舶海洋技術賞」受賞。雑誌、新聞等への寄稿も多く、日本における船舶の理解と認知度の向上に貢献したとして、2025年に国土交通大臣から「交通文化賞」を受賞。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 船の話』
監修:池田良穂


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さらに、豪華客船の舞台裏、海運の知られざる技術、戦艦や貨物船がどのように進化してきたかといった船の歴史ドラマも解説。

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