胃が“カラ焚き”状態に? 筋肉量と水分不足が招く胃熱トラブルとは【眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話】

胃に熱がこもるタイプは『筋肉量が多い』or『筋肉量が少ない』タイプにわかれる

筋肉量が少ない胃熱の人は食欲不振

アルコールや辛い食べ物を好む人は「胃熱」になりやすいといえるでしょう。ただし、胃熱にもタイプがあります。

筋肉量が多くて基礎代謝が高い人は、空腹だから食べるのではなく、胃の熱を下げるために飲食を求めるのです。そのため、食べてもすぐにお腹がすいてしまい、また食べることで胃熱の状態を悪化させるという悪循環にはまります。

これはストレスの多い、働き盛りの男性に多い傾向がありますが、ストレスによって食が細くなるのではなく、無理に食べて重圧をはねのけようとする「ストレス食い」をするわけです。

その反対に筋肉量が少ない胃熱の人は、体の水分不足が胃の不調を招きます。水分とは唾液や汗などの体液全般のこと。胃酸や胃の粘膜の分泌も不足がちとなり、胃が炎症を起こすことから胃痛や胃の機能低下を起こしやすくなるのです。

こちらは胃が熱せられてカラ焚き状態になり、食欲がわかず、体調もすぐれない人が多いようです。こうしたタイプは辛い物が好きだったり、水分摂取が十分ではない脱水状態だったりします。また、加齢による体の水分量の減少が症状を引き起こすこともあるようです。刺激物は控えめにして、こまめに水分補給をしてください。そのうえで「よく噛んで食べる」ことを習慣に。咀嚼が消化を促進させホルモン分泌を盛んにします。

胃に熱がこもるタイプは2種類にわかれる

食べ過ぎ・飲み過ぎ!筋肉量が多く、食べて発散するタイプ

食欲があってついつい食べ過ぎてしまう筋肉量多めタイプの人。ストレスは胃を冷やすのですが、ストレスによって過食に走ってしまう人は胃に血液が集中し、熱くなっているかもしれません。

水分不足で胃がカラカラ。筋肉量が少なく、食欲がないタイプ

こんな症状に注意

唾液が少なくて飲み込みにくい/胃痛
胸やけ/口内炎/口臭がキツイ
消化不良/慢性胃炎/便秘

胃がカラカラになる原因

・水分不足
・運動不足
・辛い物好き
・すぐに落ち込む
・食べる量が少ない
・胃酸が少ない

同じ「熱タイプ」でも、筋肉量が少ないタイプ。体力がない高齢者、子どもなどもあてはまります。筋肉は水分を多く含むため、筋肉量が少ないと水分不足になり、すると代謝が悪くなり、うまく体が機能しないという悪循環を起こしてしまいます。

胃を冷ましながら潤す方法

こまめに水分補給をする必要があるものの、「熱タイプ」ではあるので、クールダウンさせるよう意識するのがポイント。

【潤す食材】

トマト/きゅうり/すいか

【元気にする食材】

長いも/梅干し/緑茶

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話』著:福原 真一郎

【書誌情報】
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