パワー全振りのネコ科動物、スミロドンが絶滅した残念な原因とは【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

足が速くなれなかったパワー全振りのネコ科動物「スミロドン」
【スミロドン】DATA
分類:哺乳類
絶滅時期:第四紀更新世末
生息地:北アメリカ、南アメリカ
その強靭さが絶滅のきっかけに
スミロドンは今から約250万〜8000年前の南北アメリカ大陸に生息していたネコ科の動物で、サーベルタイガーの仲間にあたります。非常に発達した長い犬歯が特徴的で、その長さは24cmにもおよびます。彼らは顎を120度まで開くことができ、この犬歯を最大限に活用できました。
狩りの方法の1つは、強靭な前脚で獲物を押さえ込み、喉元に長い犬歯をナイフのように突き立てるやり方です。そうして頸動脈を切り裂き気管を押し潰し息の根を止めるのでしょう。
筋肉質で頑丈な体と強力なキバによって、捕らえた獲物は絶対に逃がしませんが、彼らには弱点がありました。ネコ科の肉食獣であるにもかかわらず足が速くなかったのです。その原因は強靭すぎる筋肉質な体格のせいで体が重たかったことと、立派な前脚に比べて後ろ脚が発達せず短かったことによります。そしてこの偏った体格が絶滅の引き金になってしまいました。
ピューマやジャガーなどスピードで優勢なネコ科動物の登場によって、生存競争に負けてしまったのです。また気候変動により、スミロドンが獲物としていた巨大なバイソンやマンモスなど動きがゆっくりした動物が滅んでしまったことや、人類による農地や放牧地の拡大も絶滅原因として考えられています。
強力な武器を体に備えた肉体派のネコ科
力強い前脚で獲物を押さえ込み、ナイフのように鋭く長いキバを喉元に突き立て息の根を止めます。捕まったが最後、逃げることはできません。

絶滅理由は多岐にわたる
原因1【ネコ科なのに足が遅かった】
パワーには自信があっても、ピューマやジャガーなどスピードを武器とする肉食獣には敵いませんでした。

原因2【獲物がいなくなった】
氷河期終期の大きな気候変動によって、スミロドンが獲物にしていたバイソンやマンモスなども絶滅してしまいました。

原因3【生息環境を奪われた】
人類による農地開拓や放牧地拡大が進んだ結果、生息環境を奪われ滅びてしまったともいわれています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』監修:今泉忠明
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』
監修:今泉忠明
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絶滅動物の話!
40億年に及ぶ地球のヒストリー。
その中で繰り返されてきた生き物たちの絶滅。
もはや私たちが出会うことのかなわない彼らのあまりに興味深いエピソードを紹介。
絶滅とは何か。
「弱いから」滅び、「強いから」生き残るわけではない。
なぜ彼らは滅び、また生き残ったのか。
我々人類こそが絶滅の原因だった生き物たちもいる。
発見から30年もたたずに食い尽くされたステラーカイギュウ。
人類が現れるまで無敵だった巨大ナマケモノ、メガテリウム。
あるいは進化の果てに潰えた者たち。
さすがに大きくなりすぎたジャイアントペンギン。
肉食をやめたら生活が合わなかったアルクトテリウム。
環境や競争に敗れた末、絶滅の運命をたどることもある。
たどり着いた最後のすみかが噴火で沈没したオオウミガラス。
クローンで復活するも「2度の絶滅」をしたピレネーアイベックス。
絶滅は過去のできごとではない。
種の断絶が危ぶまれる生き物は、我々が生きるこの世界にも存在する。
トラ、オオサンショウウオ、ヤンバルクイナ、ホッキョクグマといった
絶滅危惧種がそれだ。
絶滅といえばこれ、謎多きニホンオオカミや「最後の1頭」が2012年に死亡したピンタゾウガメも。
触れれば触れるほど知りたくなるもう永遠にいなくなってしまった、いつかはいなくなってしまうかもしれない彼らの物語。
ひょっとすると、人類もいつかは……?
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