ドイツ人学者から名前のついた日本おなじみの「ナウマンゾウ」が絶滅した原因とは【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

各地で化石が続々見つかる日本を代表するゾウ「ナウマンゾウ」

【ナウマンゾウ DATA】
分類:哺乳網長鼻目ゾウ科  
絶滅時期:更新世の終わりごろ  
生息地:日本各地・韓国・中国

日本に生きた伝説のゾウ

ナウマンゾウは、かつて日本各地に生息していたゾウの仲間。肩までの高さはおよそ2.5〜3mほどで、やや小型でしたが、頭部には独特の盛り上がりがあり、長く立派なキバを持っています。全身が毛で覆われ、森林の中で穏やかに暮らしていたと考えられています

このゾウの名は、明治時代にドイツ人学者、ハインリヒ・エドムント・ナウマンにちなんで名づけられました。彼は日本各地を巡り、多くの化石を発見・報告しました。

ナウマンゾウの化石は、長野県の野尻湖をはじめ、全国各地から発見されています。これらの発見は、日本にも古代の豊かな自然と生態系が広がっていたことを物語っているのです。

また、氷河期の気候変動によって、アジア大陸と日本の間が浅瀬となり、ナウマンゾウは大陸から日本列島へと渡ってきたと考えられています。しかし、気候の変化とともに彼らの暮らす環境は次第に失われていきました。

氷河期が終わり、森林の種類や気温が大きく変化したことで、食料となる植物が減少し、生息地を維持することが難しくなったのです。さらに、人類の出現による狩猟の影響もあったと見られています。その結果、ナウマンゾウは2万4000〜1万5000年前に絶滅したといわれています。

どうして「ナウマン」ゾウなの?

ドイツ人学者が数多くの化石を発掘!

ナウマンゾウの化石は、長野県の野尻湖をはじめ、京都・亀岡、東京・日本橋など、全国各地から発見されています。

功績にちなんで命名

明治時代に日本の地質を研究していたドイツ人学者、ハインリヒ・エドムント・ナウマンにちなんで名づけられました。

日本各地にいた絶滅ゾウ

気候変動×人間による狩猟で絶滅

氷河期が終わり、森林の種類や気温が大きく変化したことに加えて、人類の出現による狩猟の影響もあったと見られています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』監修:今泉忠明

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』
監修:今泉忠明


【Amazonで購入する】

人類だって絶滅するかもしれない?
いつ、どうして生物は絶滅する?
どんどん絶滅している!1年間に4万種!
絶滅したくない!どうすれば切り抜けられる?
みんな絶滅!「大量絶滅事件」

シリーズ累計400万部突破!『眠れなくなるほど面白い図解シリーズ』
おもしろい!だからもっと知りたい!
絶滅動物の話!

40億年に及ぶ地球のヒストリー。
その中で繰り返されてきた生き物たちの絶滅。
もはや私たちが出会うことのかなわない彼らのあまりに興味深いエピソードを紹介。

絶滅とは何か。
「弱いから」滅び、「強いから」生き残るわけではない。
なぜ彼らは滅び、また生き残ったのか。

我々人類こそが絶滅の原因だった生き物たちもいる。
発見から30年もたたずに食い尽くされたステラーカイギュウ。
人類が現れるまで無敵だった巨大ナマケモノ、メガテリウム。

あるいは進化の果てに潰えた者たち。
さすがに大きくなりすぎたジャイアントペンギン。
肉食をやめたら生活が合わなかったアルクトテリウム。

環境や競争に敗れた末、絶滅の運命をたどることもある。
たどり着いた最後のすみかが噴火で沈没したオオウミガラス。
クローンで復活するも「2度の絶滅」をしたピレネーアイベックス。

絶滅は過去のできごとではない。
種の断絶が危ぶまれる生き物は、我々が生きるこの世界にも存在する。
トラ、オオサンショウウオ、ヤンバルクイナ、ホッキョクグマといった
絶滅危惧種がそれだ。

絶滅といえばこれ、謎多きニホンオオカミや「最後の1頭」が2012年に死亡したピンタゾウガメも。
触れれば触れるほど知りたくなるもう永遠にいなくなってしまった、いつかはいなくなってしまうかもしれない彼らの物語。
ひょっとすると、人類もいつかは……?

この記事のCategory

オススメ記事

【生存戦略】なぜ彼らは生き残った?「生きた化石」カブトガニ・シーラカンスの謎【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

9割の生物が絶滅した大事件も!? これまでに5回起きた大量絶滅「ビッグファイブ」とは【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

地層を見れば絶滅の歴史がわかる? 生物最古の時代を紐解く「地質時代」の考え方とは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

パワー全振りのネコ科動物、スミロドンが絶滅した残念な原因とは【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

【カリブ海の絶滅アザラシ】晴れた日にはビーチで寝転ぶかわいいアザラシの悲しき絶滅原因とは【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

「デカい=強い」ではない!? “強者”より小さな生き物が絶滅を生き延びたワケ【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

1年で4万種が消えている! ”人為絶滅”が起こす大量絶滅のヤバさ【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

絶滅の裏に人類の影、ハワイ諸島固有の鳥たちが絶滅したワケ【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

インフォテキストが入ります