クローン技術で復活するかも!? 氷河期に生きた「ケナガマンモス」絶滅の理由とは【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

温暖化×人間による狩猟で絶滅した最後のマンモス「ケナガマンモス」

【ケナガマンモス DATA】
分類:哺乳綱長鼻目ゾウ科
絶滅時期:更新世後期
生息地:ヨーロッパ、アジア、北アメリカ

最後まで残ったマンモスの代表格

ケナガマンモスは、氷河期の寒冷な気候に適応したゾウの仲間で、全身を覆う長い毛と巨大なキバを持っています。体高はおよそ2.3〜3.5m、寒さに強い構造をしており、草や木の葉を食べて生きていたと考えられています。

しかし、地球が少しずつ温暖化すると、彼らを取り巻く環境も変化。氷が解け、寒冷地に生えていた草が減少したことで、主な食料を失っていきました。さらに、長い毛と厚い脂肪に覆われた体は「寒冷仕様」であったため、気温の上昇に耐えられなくなりました

加えて、人類の登場も大きな転機となります。肉や骨、キバ、皮は生活のあらゆる場面で利用できたため、狩猟の対象として重宝されました。人々が群れをなして狩りを行ったことで、個体数は急激に減少していったとされています。

こうした気候変動と人類の影響が重なり、ケナガマンモスは更新世の終わりごろに絶滅へと追い込まれました。とはいえ、すべてが一度に消えたわけではなく、シベリアのウランゲル島などでは、約4000年前まで生き残っていたという証拠も見つかっています。氷の中から発見されたマンモスの遺体は保存状態がよく、DNAを採取してクローン技術で復活させる研究も進められていますが、完全な再生にはまだ課題が多く残されています。

ケナガマンモス絶滅までの流れ

①氷河期(約2万年前)

比較的低い気温で過ごしやすく、広大な草原の中でケナガマンモスが繁栄。

②地球の温暖化(約1万年前)

氷が解け、食料となる植物が減る。「寒冷仕様」の体が暑さに適応できない。

③人類の狩猟圧

肉・皮・キバを目的に狩られ、集団での狩猟が増加する。

④絶滅(約1万年前〜4000年前)

生息地が限られていったことと、狩猟圧が重なって個体数が激減した。

マンモスをよみがえらせる研究

ロシアのシベリアなどの永久凍土では、数万年前のマンモスが毛や肉、血液までも凍ったままの姿で発見されています。その良好な標本からDNAを採取し、現生のゾウの細胞と組み合わせて、クローン技術で復活を目指す研究も進められています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』監修:今泉忠明

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』
監修:今泉忠明


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絶滅動物の話!

40億年に及ぶ地球のヒストリー。
その中で繰り返されてきた生き物たちの絶滅。
もはや私たちが出会うことのかなわない彼らのあまりに興味深いエピソードを紹介。

絶滅とは何か。
「弱いから」滅び、「強いから」生き残るわけではない。
なぜ彼らは滅び、また生き残ったのか。

我々人類こそが絶滅の原因だった生き物たちもいる。
発見から30年もたたずに食い尽くされたステラーカイギュウ。
人類が現れるまで無敵だった巨大ナマケモノ、メガテリウム。

あるいは進化の果てに潰えた者たち。
さすがに大きくなりすぎたジャイアントペンギン。
肉食をやめたら生活が合わなかったアルクトテリウム。

環境や競争に敗れた末、絶滅の運命をたどることもある。
たどり着いた最後のすみかが噴火で沈没したオオウミガラス。
クローンで復活するも「2度の絶滅」をしたピレネーアイベックス。

絶滅は過去のできごとではない。
種の断絶が危ぶまれる生き物は、我々が生きるこの世界にも存在する。
トラ、オオサンショウウオ、ヤンバルクイナ、ホッキョクグマといった
絶滅危惧種がそれだ。

絶滅といえばこれ、謎多きニホンオオカミや「最後の1頭」が2012年に死亡したピンタゾウガメも。
触れれば触れるほど知りたくなるもう永遠にいなくなってしまった、いつかはいなくなってしまうかもしれない彼らの物語。
ひょっとすると、人類もいつかは……?

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