4人に1人が要介護になる時代、その原因は血管と血液の老化【図解 血管・血液の話】
健康寿命を延ばすのは血管と血液
要介護の2045年問題をご存じですか。2045年には首都圏で高齢者の割合が30%を超え、地域によっては40%を超えると予測されています。要介護認定者は2020年の約660万人から約900万人まで跳ね上がる見込みです。
要介護となる原因の第一位が認知症。厚生労働省は、2025年には軽度認知障害(MCI)を含め、高齢者の5人に1人が認知症になると予測しています。認知症というと脳だけの問題であると考えられがちですが、実は血管や血液が大きく関わっています。そのほか、介護の原因の上位に上がる脳卒中、心疾患、糖尿病もまた血管・血液の病気といえるでしょう。つまり、血管・血液が健康ならば、これらの病を遠ざけ、健康寿命を延ばせるのです。そこで、よく覚えておいていただきたいのは、年齢=血管年齢ではないということ。もし「まだ若いから認知症なんて関係ない」と思っていたら大間違いです。40代でも血管年齢は70代という人は少なくありません。ただし、血管・血液はいくつになっても若返らせることができます。
私が「血液サラサラ・ドロドロ」という言葉をつくり、使い始めて30年余り。サラサラが健康でドロドロが不健康であることは、みなさんもご存じだと思います。では、どうすればドロドロをサラサラに変えられるのか。まずは、この章でご自身の血管と血液に注目してみましょう。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』
著者:栗原 毅 栗原丈徳
著者プロフィール
栗原 毅:1951年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。前東京女子医科大学教授、前慶応義塾大学特任教授。現在は栗原クリニック東京・日本橋院長を務める。日本肝臓学会専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている。血液サラサラの提唱者のひとり。
累計300万部突破!『眠れなくなるほど面白いシリーズ』の健康最新作!血液と血管が若返る&健康に維持するコツを専門医がしっかり解説!日々の乱れた食生活や運動不足、肥満などをはじめ、さまざまな原因でドロドロになってしまう血液。「なんとなくダルい」「寝ても疲れが取れない」「むくみや冷えにずっと悩んでいる」などを感じている人は、血液の状態が悪くなっている可能性も。そのままの状態にしておくと動脈硬化になり脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めたり、血流が悪くなることで認知症などにも影響を及ぼすと言われています。人生100年時代と言われる昨今、大病せずに健康寿命を全うするためには、血液をサラサラに保っておくことが中高年以降は必須です。本書では肝臓専門医で『血液』の専門家でもある著者による、血管と強くして血液をサラサラに保つ簡単な方法をこれだけやっておけば大丈夫、という厳選したメソッドで紹介します。『血液をきれいにする歯磨き』『酢トマトを食べる』など誰でも簡単にできて効果絶大なものばかり。血圧、中性脂肪などが高い方をはじめ、いつまでも病気知らずで若々しくいたい方など、あらゆる人に読んでいただきたい一冊です。
公開日:2024.09.01