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そもそも血管ってなに?!3つに分けられる人の血管システムとその役割分担とは?【図解 血管・血液の話】

Text:著者:栗原 毅 栗原丈徳

そもそも血管って何?【図解 血管・血液の話】

動脈と静脈、毛細血管の役割分担

血管には「動脈」と「静脈」、「毛細血管」の3つがあります。人の血管システムは、心臓から送り出された血液が心臓に戻ってくる「閉鎖血管系」。動脈が酸素や栄養素を体の各所へ運び、静脈が老廃物や二酸化炭素を回収する仕組みです。

動脈と静脈は「外膜」「中膜」「内膜」の3層構造になっています。外膜は血管を守る保護層。中膜は平滑筋という筋肉でできていて血液を送るポンプの役割を果たしています。内膜は常に血液と接している部分で、ここに血流による強い圧力が加わりダメージが積み重なると、動脈硬化が発生します。ちなみに、静脈は強い力で血液を送り出す必要がないため平滑筋も薄く、内膜にもほとんど圧力がかかりません。動脈硬化はあっても、静脈硬化はないのはこのためです。

そもそも血管って何?【図解 血管・血液の話】

頭から手足の先まで張り巡らされている血管を繋ぎ合わせると、約10万㎞と地球2周半もの長さになります。10万㎞もある血管のうち、95%以上を占めるのが毛細血管。太い血管から枝分かれして臓器や組織の中を網の目のように走っています。毛細血管は、臓器や末端の組織まで酸素や栄養素を届け、細胞から排出された老廃物の回収もする、いわば動脈と静脈の橋渡し。生命活動に欠かせない重要な役割を担っています。ただし、直径5~10㎛(マイクロメートル)と極細なので、切れたり詰まったりしやすい血管でもあります。

動脈と静脈、毛細血管の役割分担【図解 血管・血液の話】

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』
著者:栗原 毅 栗原丈徳
著者プロフィール
栗原 毅:1951年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。前東京女子医科大学教授、前慶応義塾大学特任教授。現在は栗原クリニック東京・日本橋院長を務める。日本肝臓学会専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている。血液サラサラの提唱者のひとり。

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日々の乱れた食生活や運動不足、肥満などをはじめ、さまざまな原因でドロドロになってしまう血液。「なんとなくダルい」「寝ても疲れが取れない」「むくみや冷えにずっと悩んでいる」などを感じている人は、血液の状態が悪くなっている可能性も。そのままの状態にしておくと動脈硬化になり脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めたり、血流が悪くなることで認知症などにも影響を及ぼすと言われています。人生100年時代と言われる昨今、大病せずに健康寿命を全うするためには、血液をサラサラに保っておくことが中高年以降は必須です。本書では肝臓専門医で『血液』の専門家でもある著者による、血管と強くして血液をサラサラに保つ簡単な方法をこれだけやっておけば大丈夫、という厳選したメソッドで紹介します。『血液をきれいにする歯磨き』『酢トマトを食べる』など誰でも簡単にできて効果絶大なものばかり。血圧、中性脂肪などが高い方をはじめ、いつまでも病気知らずで若々しくいたい方など、あらゆる人に読んでいただきたい一冊です。

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