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体内の水分が不足すると血液の粘度が増して血流も悪くなる!サラサラの血液を保つための1日の水分補給量とは?【図解 血管・血液の話】

Text:著者:栗原 毅 栗原丈徳

血液サラサラのためには、とにかく水を飲む【図解 血管・血液の話】

最低でも1200mLの水分補給を

人の体は約60%が水分で占められています。体内の水分が2%失われると、のどの渇きを感じ、運動機能が低下し始めます。3%で強いのどの渇きや食欲不振、4~5%で疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状や熱中症の症状が表れます。水分は生命維持に欠かせないものですが、不足するとなぜ、このような不調が起こるのでしょうか。

実は、血液にも多くの水分が含まれています。血液は白血球などの血球と液体の血しょうで構成されており、血しょうの約90%が水分です。体に必要な栄養素や酸素は、血しょうの水分にのって各組織へ運ばれていきます。ところが、体の水分が不足すると、血液の水分も不足して血液が濃い状態に。つまり、粘度が増して血流が悪くなるのです。すると、必要な栄養素や酸素が全身に行き渡らなくなり、さまざまな体調不良として表れます。また、血液が固まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクも高まります。

血液サラサラのためには、とにかく水を飲む【図解 血管・血液の話】

水分不足になるのは、夏の期間や運動時だけに限りません。普通に暮らしているだけで、汗や尿、吐く息、さらには皮膚からの蒸発などで多くの水分が失われています。その量は、1日約2500mL。食事から得られる水分などを差し引きすると、1日1200mLもの水分が不足することに。サラサラの血液を保つためには、最低でもこの不足分の水分を補給するようにしましょう。

最低でも1200mLの水分補給を【図解 血管・血液の話】

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』
著者:栗原 毅 栗原丈徳
著者プロフィール
栗原 毅:1951年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。前東京女子医科大学教授、前慶応義塾大学特任教授。現在は栗原クリニック東京・日本橋院長を務める。日本肝臓学会専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている。血液サラサラの提唱者のひとり。

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日々の乱れた食生活や運動不足、肥満などをはじめ、さまざまな原因でドロドロになってしまう血液。「なんとなくダルい」「寝ても疲れが取れない」「むくみや冷えにずっと悩んでいる」などを感じている人は、血液の状態が悪くなっている可能性も。そのままの状態にしておくと動脈硬化になり脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めたり、血流が悪くなることで認知症などにも影響を及ぼすと言われています。人生100年時代と言われる昨今、大病せずに健康寿命を全うするためには、血液をサラサラに保っておくことが中高年以降は必須です。本書では肝臓専門医で『血液』の専門家でもある著者による、血管と強くして血液をサラサラに保つ簡単な方法をこれだけやっておけば大丈夫、という厳選したメソッドで紹介します。『血液をきれいにする歯磨き』『酢トマトを食べる』など誰でも簡単にできて効果絶大なものばかり。血圧、中性脂肪などが高い方をはじめ、いつまでも病気知らずで若々しくいたい方など、あらゆる人に読んでいただきたい一冊です。

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