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20、平安京建設と 蝦夷平定【日本史】

Text:鈴木 旭

桓武天皇は遅咲きの花でした。長い間、父光仁天皇の皇太子として施政に深く関与し、天応元年(七八一)四月、齢四十五歳にして第五十代天皇として即位しました。

 

施政方針も地味で、「簡易(かんい)の化(げ)」(安上りの政府)実現と戸籍田籍整備による律令制度の再建という消極的なものでしたが、相次ぐ兵乱で荒れた陸奥、出羽両郡の平定のため、旧都に蔓延する惰気を一掃する必要に迫られ、政策の大転換を迫られました。

 

新都建設・遷都が計画され、長岡京遷都を経て、徹底した唐風仕上げの大都城建設が構想されました。すなわち、平安京建設です。そして、陸奥、出羽平定作戦も一変! 坂上田村麻呂は、右手に剣を、左手に仏教を掲げ、農業の普及促進、移民政策を進めました。

 

武力一辺倒ではなく、先進文化である仏教と農業の普及促進によって、荒れた陸奥、出羽両国の鎮撫、再建が成ったのです。

 

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』著:鈴木旭

【書誌情報】
『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』
著:鈴木 旭

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